戦後80年、堺大空襲を後世に伝える取り組み
高齢化で次世代の語り部も募集してるで
文化・歴史


堺大空襲とは
昭和20年(1945年)7月10日に起こった堺大空襲では、市内の62%が焼け、1,860人が犠牲になった。市役所がある南瓦町も焼け野原になったけど、先人らの努力で戦後の復興を遂げたんや。
堺市の空襲被害状況(単位:人)
│ 被害年月日 │ 死者 │ 重傷者 │ 軽症者 │ 計 │
│ 昭和20年3月13日 │ 4 │ 8 │ 8 │ 20 │
│ 昭和20年6月15日 │ 8 │ 29 │ 28 │ 65 │
│ 昭和20年6月26日 │ 4 │ 2 │ 8 │ 14 │
│ 昭和20年7月10日 │ 1,860 │ 223 │ 749 │ 2,832 │
│ 昭和20年8月10日 │ - │ 1 │ 1 │ 2 │
│ 合計 │ 1,876 │ 263 │ 794 │ 2,933 │
出典:「平和 いのち 堺戦災関係資料集」
ピースメッセンジャーの活動
堺大空襲の記憶を後世に伝えるため、市内では戦争体験を語る「ピースメッセンジャー」の活動が続いとる。平成26年から学校とかで体験談を伝えとるけど、高齢化が進んで、語り部をどう引き継ぐかが大きな課題になっとる。
次世代の語り部育成プログラム
ピースメッセンジャーの経験を引き継ぐため、堺市では「次世代の語り部育成」プログラムをやっとる。平和と人権資料館での学習やピースメッセンジャーとの交流を通じて歴史を学び、実際に小・中学校で講話ができるよう研修を受けんねん。
第2期「次世代の語り部」募集概要
対象:戦争体験の伝承に興味がある人(年齢・住所は問わへん)
募集期間:令和7年2月3日(月)~3月28日(金)
募集人数:15人程度
詳細は堺市の公式サイトを確認できるで。
堺大空襲 次世代の語り部育成
※サカイタイムズでは堺市民にわかりやすいように堺弁で書いています
出典:総務省「堺市における戦災の状況(大阪府)<戦災直後の市街地><最近の市街地>」