堺市教育委員会表彰の受賞者が決定(優秀教員編)

令和6年度の教育功績の部

地元ニュース

3/4/2025

堺市教育委員会は、市内の教育やスポーツの発展に貢献した人を称える「堺市教育委員会表彰」の受賞者を発表。本記事では教育功績の部・優秀教員として表彰された4名を紹介するで。

今回表彰された教員4名は、それぞれの分野で優れた指導力を発揮し、児童・生徒の成長を支えてきたで。特別支援教育の推進、算数教育の革新、陸上競技指導、生徒会活動の活性化など、教育現場での幅広い取り組みが評価されたんよ。これからも、子どもたちの未来のために活躍が期待されるで。

受賞者と功績

1. 塩田 さおり(しおた さおり) 登美丘東小学校 指導教諭

特別支援教育コーディネーターとして、カウンセリングマインドを持って日々児童と向き合い、傾聴の姿勢で向き合っている。また、特別支援教育士の資格を有し、その専門性を発揮して、保護者に対して適切な助言を行い、児童のより良い支援へ繋げている。校内の特別支援教育のリーダーとして、同僚教職員への指導・助言に努め、大きな信頼を得ているほか、校内だけでなく、東区の特別支援コーディネーターを束ね、SC(スクールカウンセラー)、SSW(スクールソーシャルワーカー)との連携を含む小中学校等への地域支援を行い、その中心的役割を担っている。加えて、令和6年度には、初研特別支援教育部会の通級領域部会を立ち上げ、通級領域部会運営委員長を務め、若手教員に向けた通級指導担当者の指導にあたり、本市における特別支援教育の推進に貢献した。

2. 西尾 孝市(にしお たかし) 新檜尾台小学校 講師

算数をSTEAM教育での分野横断的な視点を持つための基軸となるものと意識し、また、児童個々の探求心を育てるため、教科書を使っての授業に留まらず、身近な生活に関わる体験的・実践的な学びや社会で役に立つ本物志向を意識した授業を行っている。全国学力・学習状況調査(6年)・大阪府小学生すくすくウオッチ(5・6年)の算数における正答率では、全国・大阪府の数値を上回っており、長年の指導法に拘らない、時代に即した指導を展開している。算数科の持つ奥深さを指導し、また、算数が苦手な子どもを作らない、数字アレルギーを持たせない授業を行い、児童の興味・関心をひき、児童からの信頼も厚い。また、教科指導だけでなく、現任校で3年間「はとぶえ」のまとめ役を自ら引き受け、担任や専科教員と連携し、教職員とのコミュニケーションを図ることで、良き相談相手にもなり、教職員の人間関係や職員室の雰囲気の醸成に貢献をしている。首席・教務主任と学校の中心となる勤務経験から、経験の浅い教員に対し寄り添った指導を行い、的確な指導・助言により教員の育成に貢献している。また、勤務経験は学校運営にも活かされており、広い視野をもって学校運営に対し具申し、よりよい学校環境の構築に努めている。

3. 村田 義典(むらた よしのり) 旭中学校 教諭

陸上競技指導者として、主に中長距離を専門とし、丁寧な言葉掛けと緻密な指導で選手を育成し、本市全体の中学生中長距離選手の競技力向上に寄与した。平成25年度から令和2年度の長期にわたり、大阪府市町村対抗駅伝競走大会堺市ジュニアチーム男子監督を務め、在任中、コロナ禍で中止となった令和2年度大会を除く全ての大会で入賞に導いた。令和3、4年度は、大阪府市町村対抗駅伝競走大会堺市ジュニアチーム男女総監督を務め、後に全国大会に出場する選手などを輩出し、本市全体の中学生中長距離選手の競技力向上に寄与した。また、大会運営役員及び日本陸上競技連盟公認審判員として、主に「写真判定員」を担当し、本市の大会のみならず、泉北地区・大阪府の各種競技会運営に尽力した。後進の育成にも力を注ぎ、公平公正な競技会が開催できるように、若手の審判員へのサポートを惜しみなく行っている。

4. 今井 美樹(いまい みき) 庭代台中学校 教諭

生徒会活動において、生徒会規約を意欲的に整備し作成した。現任校設立当時の規約を参考に、今の時代に合うものを生徒会役員の生徒と議論し、また、職員や保護者との調整を丁寧に行い、生徒会規約(改訂版)を作成した。生徒議会を実施するなどして、生徒の前向きな意欲を引き出し、形骸化していた生徒会活動を立て直した。そしてその流れを次世代の職員に伝えることで、育成にも尽力している。

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