堺市、南海バスと連携し運転士確保へ

バス路線を守るための取り組みがスタート

政治・行政地元ニュース

3/9/2025

堺市は南海バスと連携し、路線バスの運転士を確保するための協定を締結した。新型コロナウイルスの影響によるバス利用者の減少や、運転士不足が深刻化する中、バス路線を維持するための取り組みを進めるということやねん。

堺市と南海バスが協力

堺市は2023年12月に南海電気鉄道と包括連携協定を結んでおり、今回の協定はその一環となる。協定の主な内容は以下の通り。

  • 運転士確保に向けた企業・団体への働きかけ

  • 説明会や運転体験会の開催

  • 運転士希望者の把握・受付窓口の設置

  • 市ホームページやイベントでのPR活動

南海バスは堺市内で42路線を運行し、1日あたり約55,000人が利用している。バス路線の維持は市民生活や経済活動にとって欠かせないため、堺市は積極的に支援していく方針やねん。

和泉市ではバス路線の廃止も

堺市に隣接する和泉市では、南海バスの一部区間が運転士不足や利用者減少の影響を受けて、2025年4月1日から路線が廃止される。主な廃止区間と代替路線は以下の通りやで。

  • 和泉青葉台~父鬼(父鬼線) → 和泉市が「父鬼ルート」として運行

  • 和泉中央駅~若樫・春木川(春木川線) → 「春木川ルート」として運行

  • 美術館前~松尾寺(緑ヶ丘団地線) → 「松尾寺ルート」として運行

和泉市では4月1日から廃止となる区間に対して、市独自の「路線維持バス」を運行し、市民の移動手段を確保する方針になってねん。

バス路線維持への課題

堺市が運転士確保に向けて取り組む一方で、和泉市では一部路線の維持が難しくなってきてる。バス利用者の減少や人手不足が続く中、今後の公共交通のあり方についても議論が必要になりそうやね。

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