フィンエアーや大手不動産会社と連携、堺発のSAFが拡大

堺の製油所でつくられた航空燃料が、日本と世界をつなぐ新たな動きを生んでるで

地元ニュース

3/28/2025

堺市のコスモ石油堺製油所で製造される持続可能な航空燃料(SAF)をめぐって、新たな連携と供給の取り組みが始まってるんよ。2025年3月には、航空会社のフィンエアーと大手不動産会社が、それぞれSAFの供給・原料提供に関する協定を締結したことが発表されたよ。

【フィンエアーが日本企業と初めてのSAF契約】
フィンランドの航空会社フィンエアーは、コスモ石油マーケティング株式会社とSAFの販売契約を締結したで。フィンエアーが日本企業とSAFの契約を結ぶのはこれが初めてやねん。契約によって、2025年に76,800ガロン(約233トン)のSAFを購入する予定なんやって。

この燃料は、堺市西区にあるコスモ石油堺製油所の敷地内で製造される予定で、原料には国内で回収された廃食用油が使われることになってる。フィンエアーは羽田空港を出発する便にこのSAFをマスバランス方式で使用し、2033年までにCO2排出原単位を34.5%削減するという中期目標の達成に役立てる計画や。

【丸の内エリアのビルからSAFの原料を供給】
一方で、中央日本土地建物株式会社と、SAFを製造するSAFFAIRE SKY ENERGY、その出資元である日揮ホールディングス株式会社、株式会社レボインターナショナル4社は、ビルの飲食店などから出る廃食用油をSAFの原料として提供する基本合意書を締結したんやって。

提供が始まるのは、東京都内にある京橋エドグラン丸の内センタービルディング新丸の内センタービルディングで、年間約8,000リットルの廃油が回収される予定や。この原料も、最終的には堺の製油所内の設備でSAFとして製造される見込みやで。

【堺の役割が注目されてる】
どちらの取り組みも、堺市西区にあるコスモ石油堺製油所構内のSAF製造装置(合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYが運営予定)が関わってるんよ。製造されるSAFは、ISCC CORSIA認証という国際的な認証を取得していて、脱炭素社会に向けた取り組みの中で重要な位置を占めてるねん。

堺でつくられた燃料が、羽田空港を通じて海外へ、日本各地から集まった廃油が堺で再生されて空を飛ぶ——。堺にあるインフラと技術が、世界の空とつながり始めてるというわけやね。

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