堺市がドラレコ映像を消防活動に活用する新システムを導入
トヨタと共同開発「DRIVE RECORDER119」、全国初の本格運用が始まるで
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堺市では、火災や交通事故などの緊急現場で、ドライブレコーダーの映像を消防活動に活用する新しいシステム「DRIVE RECORDER119(ドライブレコーダーいちいちきゅう)」の運用を、2025年4月1日から開始することを発表したんよ。
このシステムは、トヨタ自動車株式会社と堺市が令和5年から共同で進めてきた実証実験をもとに開発されたもので、全国初の導入となるんや。
どんな仕組みなん?
119番通報だけでは災害現場の様子が分かりにくい場合に、現場周辺を走行しているバスやタクシー、トラックなどのドライブレコーダー映像を消防指令センターで確認。これにより、現場の正確な状況をいち早く把握して、的確な部隊の出動やルート選定ができるようになるんやって。
【対象地域】
・堺市消防局管内(堺市・高石市・大阪狭山市)
・連携協定を結んでいる和泉市消防本部管内
【協力車両】
バスやタクシー、トラックなど約800台が対象やで。
実証実験での成果は?
令和5年10月から始まった実証では、実際に交通事故現場などでドラレコ映像を活用して、次のような成果が出たんや:
高速道路での事故現場で、反対車線からアプローチする必要がないと映像で確認でき、過剰な出動を防げた
重症事故で、事故の程度を映像で把握し、ドクターカーを即時出動。医師による対応が15分早まった
交差点での事故現場で危険性を事前に確認し、支援部隊の同時出動を判断。二次災害防止と対応時間の短縮につながった
また、トヨタが堺市民を対象に行った調査では、9割以上の人が「ドラレコ映像の消防利用に抵抗はない」と回答していて、市民の理解と協力も得られてるんよ。
※サカイタイムズ編集部補足
<ドラレコ映像の利用目的、プライバシーの考え方、個人情報の取扱い方を伝えた場合>
まったく抵抗はない(74%) ほとんど抵抗がない(18%)
<ドラレコ映像の利用目的、プライバシーの考え方、個人情報の取扱い方を伝えた場合>
まったく抵抗はない(18%) ほとんど抵抗はない(28%)
これからどうなるん?
実験時よりも対象車両の台数が増えてて、今後さらにドラレコ搭載車両を増やすことで、現場到着前の映像確認の精度もアップしていくと期待されてるんや。
堺市では、こうした新しいテクノロジーの活用を通じて、市民の安心・安全を守る体制をさらに強化していく方針やで。
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