万博後の木のベンチ、堺市の新檜尾台小学校へ
大阪産の木を使った「想うベンチ」が地域に引き継がれる予定やねん
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大阪・関西万博の会場「静けさの森」に設置されるベンチが、万博終了後に堺市の新檜尾台小学校へ届けられることが決まったよ。この取り組みは、「想うベンチーいのちの循環」プロジェクトとして、大阪の森と人のつながりを考えるために始まったもので、大阪産の木材を使ってつくられたベンチやねん。
ベンチは全部で3種類あって、それぞれデザインの背景や使われてる木の種類がちがうねん。
【Type A】は、大きな丸太から座面と脚を切り出してつくったシンプルな構造で、木の反りや割れといった自然の変化もそのまま受け入れる設計になってる。
【Type B】は、これまであまり使われてこなかったC材やD材を組み合わせて、木の個性を活かしたデザインに。
【Type C】は、乾燥させずにそのまま丸太の形で使うことで、木が変化していく姿をベンチとして見せるスタイルやねん。
それぞれのベンチには二次元コードがつけられてて、それを読み込むと、大阪府民が「いのち」をテーマに取材・執筆した記事や、大阪の森の歴史、製材所のインタビューなどが読めるようになってるんよ。万博会場でベンチに座りながら、木や森、命のことに想いを寄せる時間がつくれるようになってるんや。
このプロジェクトはエイチ・ツー・オー リテイリング株式会社が主体となって進めてきたもので、林業者や製材所、デザイナー、そして大阪府民が一緒になってつくりあげてきた取り組みなんよ。
万博終了後は、こうしたベンチを大阪各地の学校や地域施設に設置する予定で、堺市では新檜尾台小学校がその設置先のひとつとして決まってるんやて。すでに校庭では、空いたスペースにオリーブ畑をつくる活動が始まっていて、そこにこのベンチも設置される予定やねん。
「つくって終わり」やなくて、ベンチを地域に引き継いで、森のいのちを感じてもらうことが、このプロジェクトの目的なんよ。万博に行く人も行かへん人もこのベンチのことを覚えておいたらええかもね。
※サカイタイムズでは堺市民にわかりやすいよう堺弁で書いています。 堺弁β版について


写真:万博終了後にベンチ設置予定の堺市立新檜尾台小学校の校庭の一角。現在オリーブ畑に取組中でもあるで