堺製油所のSAF、ブルーインパルス万博初飛行に使用
堺で生産された国産SAFが、展示飛行用として初供給されることが発表されたで
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4月13日(日)に開幕する大阪・関西万博の初日に、航空自衛隊の「ブルーインパルス」が万博会場上空を飛行する予定やねん。その展示飛行に使用される航空燃料として、堺市内のコスモ石油堺製油所で生産された国産SAF(持続可能な航空燃料)が供給されることが発表されたで。
今回供給されたSAFは、国内で初めて大規模生産されたもので、ISCC CORSIA認証およびISCC EU認証を取得している。2021年にNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成を受け、国産廃食用油を原料としたSAF製造サプライチェーンモデル構築の一環として開発が進められてきたものやね。
SAFを製造したのは、コスモ石油、日揮ホールディングス、レボインターナショナルの3社による合同会社「SAFFAIRE SKY ENERGY」。今回の供給は、コスモエネルギーグループを通じた初の実運用供給になる。SAFは堺製油所内の製造プラントで生産され、サステナブル証明書も航空自衛隊へ提供された。ブルーインパルスによるフライトは、国産SAFを利用した初の展示飛行となる見込みやで。
飛行経路などの詳細は、防衛省・航空自衛隊の公式サイトで確認できる。
【ブルーインパルスについて】
航空自衛隊の航空祭や国民的行事などで展示飛行を行う専門チーム。宮城県松島基地の第4航空団に所属する「第11飛行隊」。青と白にカラーリングされた機体が特徴で、6機編成によるフォーメーション飛行を行う。
【各社コメント】
コスモ石油マーケティング 代表取締役社長 髙山直樹氏
「SAFは当社が持つ脱炭素商材の一つとして、空の脱炭素につながる重要な商品です。このたび大阪・関西万博の開幕を飾るブルーインパルスの展示飛行にて、コスモエネルギーグループが地元大阪・堺製油所において生産、供給したSAFが利用されることを大変うれしく思います。この展示飛行を通して、本万博のテーマである『いのち輝く未来社会のデザイン』をより身近に感じてもらえる契機となることを期待しております。今後とも、本取り組みをはじめとしてSAFを活用した脱炭素社会の実現を後押ししてまいります」
SAFFAIRE SKY ENERGY 代表 髙田岳志氏
「2021年より本邦政府、経済産業省資源エネルギー庁、NEDOのご支援を賜り、コスモ石油株式会社、日揮ホールディングス株式会社、株式会社レボインターナショナルと事業化を進め、”ACT for SKY”や”Fry to Fly”などの活動により、国内資源循環の大きなうねりを作り出した結果が結実したものと関係された皆様に感謝申し上げます。今回大阪・関西万博の開幕を飾るブルーインパルスの展示飛行に、当社が生産したSAFをご利用いただくことにも併せて感謝申し上げるとともに、脱炭素社会の実現および資源の乏しい日本のエネルギー安全保障強化に資する取り組みとして、今後長期に亘るSAFの安全操業・安定供給に努めてまいります」
※サカイタイムズでは堺市民にわかりやすいよう堺弁で書いています。 堺弁β版について

