堺の建築設計事務所がヴェネチアの建築展に出展
「海に浮かぶ迎賓館」 淡路島を舞台にした建築案を提供するで
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堺市北区に本社をおくアドヴァンスアーキテクツ株式会社が、2025年5月10日から11月23日までイタリア・ヴェネチアで開かれる国際建築展「TIME SPACE EXISTENCE」に出展することになったんよ。この展覧会は、ヨーロッパ文化センターが主催していて、「時間」「空間」「存在」というテーマをもとに、世界中の建築家や大学、設計事務所などが参加する企画展やねん。
会場は、ヴェネチア市内にある17世紀の建物「パラッツォ・モラ」をはじめとした歴史的な施設で、アドヴァンスアーキテクツの展示は、そのなかの展示室に設けられる予定やで。




今回出展される作品の名前は「海に浮かぶ迎賓館」。兵庫県・淡路島の海辺を想定した計画で、日本の伝統的な木造建築の美しさを、いまの暮らしに合うかたちで再構成した建築案なんよ。建物は平屋建てで、水盤の上に配置することで、まるで海に浮かんでるように見える設計になってるんや。
屋根や柱の構成にも、昔ながらの日本家屋を感じさせる要素が取り入れられてて、海や空とつながるような穏やかな風景をつくることを意識してるとのことやわ。
この建築案では、地域で使われなくなった古民家の木材を再利用することも考えられてて、資源の活用とともに、そこに残る記憶を次につないでいくような考え方も含まれてる。建設の段階では、地元の職人さんや住民と協力する案も取り入れられていて、伝統技術の継承にも配慮されてるんよ。
展示では、建物全体の構成や設計の意図を、模型とCGで紹介する予定になってる。素材の選び方や構造の工夫も含めて、建築の可能性を伝える内容になってるんやね。
今回の出展では、堺市に本社をおく建築設計事務所+工務店が、日本の建築文化や素材への向き合い方を海外の展示会で紹介することになってるんよ。
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