大仙古墳を上空から見られる観光気球、10月再開へ

公開イメージ図との見え方の違い、方角と高さに注意が必要やで

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5/1/2025

気球事業、2025年10月に運行開始へ

堺市は5月1日、百舌鳥古墳群を地上約100メートルの高さから眺められる観光用ガス気球の運行を、2025年10月上旬に始める予定やと発表したんよ。場所は大仙公園(堺区)で、2025年の大阪・関西万博に合わせた観光の取り組みとして、延期されとった事業が再スタートする形になるんやって。

公開イメージ図は高さも方角も異なる構図

気になる点もあんねん。運航を担当する兵庫県豊岡市のアドバンス社が公開してるイメージ画像には、仁徳天皇陵古墳(大山古墳)の全体がよう見える構図が使われてるんやけど、実際に気球が上がる高さは地上で約100メートルなんよ。大仙公園内にある平和塔(約60メートル)をちょっと上回るぐらいの高さやから、この図みたいに高いところから見下ろす航空写真のような角度とはちゃうんよね。

それに、このイメージ図は古墳の前方部が正面にくるような描き方になってるんやけど、実際の発着場所である大仙公園は古墳の南東側にあって、真上に上昇する気球に搭乗した人が見る方角もほんまは違うねん。せやから、イメージ図と実際の見え方に差があることには気をつけてほしいところやわ。市として、発着地点からドローンを地上100メートルまで上げて撮った写真を使って、ほんまに見える景色を示してくれたらええだけなやねんけどね。

画像:アドバンス社が公開しているしているイメージ画像。購入型クラウドファンディングMakuakeのアドバンス社ページより

サカイタイムズによる予想イラスト

今回サカイタイムズでは、実際の搭乗高度に近い地上約100メートルからの視点をもとに、見え方を再現した予想イラストを作成したで。図の左側に見えてる白い塔が、大仙公園内にある堺市平和塔で、高さは約60メートルやねん。この塔と見比べることで、地上100mの気球から見える高さや景色の雰囲気がつかみやすくなってると思うわ。利用しようとしている人は頭ん中のイメージの変更しといたらええんちゃうかな。

安全対策を踏まえた再始動

この気球事業は、世界文化遺産に登録された2019年に堺市が構想を発表して始まったもんなんよ。古墳の大きさを空から実感できる観光資源として期待されとったけど、コロナや機材のトラブルでずっと延期されてきたんよね。2023年に予定されとった運行も、直前にヘリウムガスが漏れて中止になってもうたんや。

今回は、フランスのエアロフィル社製「エアロ30」を使うことになってて、電気制御を使わへん構造で、安全性を高めた設計になってるんやって。気球の発注は2025年4月に済んでるそうやわ。

年間6万人を想定、価格差も検討中

搭乗用のゴンドラは30人乗りで、年間6万人の利用を見込んでるとのことやね。料金は大人で4,000円くらいを予定してて、堺市民と市外の人、それから外国から来た人とで価格に差をつける案も出てるんやって。

運行までの予定としては、5〜8月に準備工事をして、9月に設置と試運行を行ったあと、10月上旬から本格的にスタートする予定になってるみたいやで。

 

※サカイタイムズでは堺市民にわかりやすいよう堺弁で書いています。 堺弁β版について

画像:サカイタイムズによる地上100mからの見え方の予想イラスト