堺市博物館の弁才船模型「ふね遺産」に認定
約330年前に神社へ奉納された貴重な歴史資料が展示されてるんやで
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「ふね遺産」に認定された堺市博物館の元禄菱垣廻船模型
堺市博物館に所蔵されてる元禄菱垣廻船模型が、公益社団法人日本船舶海洋工学会の「ふね遺産」に認定されたんよ。元禄5年(1692年)に神社へ奉納されたこの模型は、江戸時代に江戸と大坂を行き来した三百石積みの菱垣廻船を10分の1で再現したもので、船底には元禄5年の銘文が残ってる。現存する菱垣廻船模型の中で最も古いものとして記録されてる。
「元禄菱垣廻船模型」の名前の意味
元禄(げんろく):江戸時代の元号で、1688年から1704年までの期間のこと。この模型は元禄5年に作られたで。
菱垣(ひがき):船の側面や甲板を囲む部分に菱形の木組み(格子)が使われてることから付けられてる呼び名ってこと。
廻船(かいせん):江戸時代に物資の運搬などで各地を巡航した大型商船のことを指すで。
模型(もけい):実物を縮小して再現したいわゆる模型。
模型の由来と特徴
この模型は、棟梁・戎嶋町淡路屋によって奉納されたと伝えられてるわ。航長は39.8尺、肩幅15.8尺、上深さ5.87尺、大工間尺石数は370石。舳から艫まで続く垣立の下にある菱組の格子や高い艫矢倉、伝馬込など、元禄期の特徴が細部に見られる模型やね。平成18年(2006年)には堺市指定有形文化財になってるで。
展示
元禄菱垣廻船模型は堺市博物館の常設展示で公開されてるよ。
堺市博物館(堺市堺区百舌鳥夕雲町2-204)
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