堺市消防局が9月16日からアナフィラキシー実証事業に参加

救急件数の増加に伴い南消防署茶山台出張所で救急隊の増隊もするんよ

地元ニュース政治・行政

サカイタイムズ

8/18/2025

アナフィラキシー実証事業の流れを説明する啓発ポスター画像|堺市のニュースならサカイタイムズ
アナフィラキシー実証事業の流れを説明する啓発ポスター画像|堺市のニュースならサカイタイムズ
堺市消防局が実証事業に参加

堺市消防局は、厚生労働省が行う「救急救命士によるアナフィラキシーへのアドレナリン投与実証事業」に参加することになってん。

令和7年9月16日から12月31日までの期間、堺市内で重いアナフィラキシーの症状が出た人に対して、救急救命士が救急車に積んだエピペンを医師の指示で投与できる仕組みになるねんで。

背景にある課題

アナフィラキシーは食べ物や虫刺されが原因で突然起こる全身の強いアレルギー反応で、命に関わる危険があるんよ。これまでは医師の診断を受けてエピペンを処方され、本人が持っている場合にしか投与できへんかったねん。そのため持っていない人は搬送中に症状が悪化するケースもあって、救急現場での対応が課題になってたんよ。

実証事業の仕組み

今回の実証では、救急救命士が傷病者のようすを観察してアナフィラキシーかどうかを判断し、医師に電話で報告することになるねん。その後、指示を受けて救急車に積んだエピペンを投与し、病院へ搬送していく流れやね。これにより今まで投与できなかった人にも早めの処置ができるようになっていくんよ。

体制と参加規模

全国では17都道府県26団体77消防本部が参加していて、堺市消防局からは救急ワークステーションに所属する大阪府認定の救急救命士8人が担当する予定やねん。投与に使うエピペンは厚生労働省から配られ、在庫がなくなった時点で実証は終了することになってるんよ。

南消防署茶山台出張所に救急隊を増隊
10年前に比べ救急件数も隊数も大きく増加

堺市消防局の救急出場件数は、平成26年にはおよそ5万2千件やった。でも令和6年には7万件を超えて過去最多となり、10年で約2万件も増えたんよ。市民の安全を守るために、救急の体制を広げる必要が強まってきたわ。

新しい救急隊の概要

この動きを受けて、南消防署茶山台出張所に「茶山台第2救急隊」を新しく配置することが決まったんよ。運用開始は令和7年10月1日午前10時で、24時間365日の対応が可能になる予定やねん。

救急体制の拡充

増隊によって、堺市消防局の救急隊は28隊体制になるんよ(平日日中だけの本部機動救急隊を含む)。10年前は19隊やったから、件数の増加にあわせて体制も強化されてきてん。今後も迅速な出動につなげる取り組みが続くわ。

堺の「地元ニュース」一覧はこちら

堺の「政治・行政」ニュース一覧はこちら

※サカイタイムズでは堺市民にわかりやすいよう堺弁で書いています。 堺弁β版について