堺市文化振興財団で個人情報3万7千件流出
委託先の元職員が不正に持ち出しXに投稿してたんや
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個人情報3万7千件が流出
堺市文化振興財団は9月8日、会員サービス「sacayメイト」から大規模な個人情報流出が発生したと発表したわ。流出させたのは財団の元職員で、委託先「さかいステージサービス」に在籍していた当時にデータを持ち出し、X(旧Twitter)やメールで誹謗中傷を繰り返していたことが明らかになってん。堺市文化振興財団は、堺市が全額出資してつくった公益財団法人で、堺市民芸術文化ホール(フェニーチェ堺)を拠点に公演や展覧会など文化事業を担ってる団体やで。
窃取された情報と流出状況
財団によると、持ち出されたのは次の通り。
sacayメイト会員情報(令和2年3月2日時点):37,164名分(氏名・住所・生年月日・性別・電話番号・メールアドレス)
財団職員情報(退職者含む):82名分
堺市職員情報(退職者含む):59名分
堺市議会議員情報(元議員含む):48名分
このうち外部に実際に流出したのは、財団職員92名分、堺市職員63名分、堺市議会議員48名分で、元職員が個人のメールやSNSに掲載していたことが確認されたんよ。
発端と元職員の関与
問題が表面化したのは令和4年3月。SNSやGmailに財団や市職員への誹謗中傷が投稿され、その中に窃取したデータが含まれていたことから調査が始まり、委託先の元職員の関与が判明したわ。
一連の問題に関連して、該当すると思われるX上の匿名アカウント「文春砲3@bunshun_3」は、個人情報の流出のほかに外郭団体や財団への批判を投稿していた。その中には「堺市は職員の外郭団体への天下りをやめろ」「外郭団体を解体しろ」「ハコモノ行政をやめろ」「堺市文化振興財団…退職手当金を比較」といった強い表現が並んでいたわ。
委託先の選定と採点経過
ちなみに元職員が在籍していた「さかいステージサービス」は、フェニーチェ堺の舞台管理業務を担う企業。委託先の選定は令和4年度のプロポーザルで行われたけど、提案者は「さかいステージサービス」1社のみ。4人の委員による採点は400点満点中299点で、規定により「満点の60%以上で優先交渉権者」とされ、競争相手がいないまま採択されてるわ。
財団の再発防止策
堺市文化振興財団は原因として、個人データにパスワードが設定されておらず閲覧できたこと、外部記録媒体の使用制限が不十分だったことを挙げている。再発防止策としてパスワード設定やアクセス制限の強化、運用管理ソフトの導入、職員向けのセキュリティ研修を実施。対象となる会員には個別通知を行い、専用の相談窓口も設けたと説明してるねん。
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