国指定史跡 土塔(どとう)10月26日に特別公開

中区区民フェスタの日で講演会もあわせて実施されるで

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サカイタイムズ

9/16/2025

堺市中区にある国指定史跡「土塔」|史跡土塔特別公開 2025年10月26日開催|堺市のニュースならサカイタイムズ
堺市中区にある国指定史跡「土塔」|史跡土塔特別公開 2025年10月26日開催|堺市のニュースならサカイタイムズ
奈良時代に築かれた土塔を一般公開

堺市中区にある国指定史跡「土塔(どとう)」が、2025年10月26日(日曜)に特別公開されるんよ。普段入ることができひん土塔の頂部が特別に公開されんねん。公開時間は午前10時から午後3時30分までで、小雨決行、荒天時は中止になる予定やわ。参加は自由で事前申込みは不要やねん。当日は「第33回中区区民フェスタ」にあわせて無料送迎バスも運行され、「土塔町公園北側トイレ前」を含む複数の停留所に停車するで。

発掘調査で判明した規模と構造

堺市によると、土塔(どとう)は奈良時代に僧行基らによって土と瓦で築かれた十三重の塔で、奈良市の頭塔(ずとう)と並ぶ類例なんよ。平成10年度から14年度にかけて発掘調査が行われ、一辺53.1メートル(180尺)の規模を持つ四角錐状の構造であることを確認。基壇の上に四角の段が12層、円形の段が1層あり、その上には「多宝塔の上層部」のような建物があったと考えられてるわ。段は粘土ブロックを積み上げ、間に土を詰めて固める工法で築かれ、各層には瓦が葺かれていたんよ。

瓦に刻まれた人名や年号

出土した瓦には、へら状の工具で文字が刻まれたものが1,000点以上あり、その大半は人名やったわ。「蓮光」などの僧侶名、「善智尼」などの尼僧名、「優婆塞」と呼ばれる信者、「矢田部連龍麻呂」といった豪族、「刀自古」といった一般民衆の名まで幅広く含まれてるんよ。また、「知識」や「神亀四年」と記された瓦もあり、当時の社会や人々の関わりを知る貴重な資料になってるわ。平成16年度から20年度にかけて復元整備が行われ、平成20年度に完成して現在は土塔町公園の一部として整備されてるねん。

イベント開催情報

・イベント名:史跡土塔 特別公開
・開催日:2025年10月26日(日曜)10:00〜15:30(小雨決行・荒天中止)
・場所:史跡土塔
・住所:堺市中区土塔町2143-1 土塔町公園内(Googleマップはこちら
・アクセス:南海泉北線「深井」駅から東へ約1.1km/南海バス「深井東町」停留所から東へ約200m
・展示内容:土塔頂部の公開、発掘調査写真パネル、出土文字瓦展示
・協力:大阪府立狭山池博物館・大阪狭山市教育委員会・堺行基の会
・主催:堺市教育委員会文化財課

同日開催イベント

「第33回中区区民フェスタ」
日時:令和7年10月26日(日)午前10時~午後3時30分
場所:原池公園(堺市中区八田寺町320)
内容:会場内の文化財課ブースで、写真パネルや文字瓦の展示により土塔を紹介
主催:中区区民フェスタ実行委員会

関連ニュース:第33回中区区民フェスタを10月26日に開催

「行基の世界を覗き隊 part2 ~特別講演~」
日時:令和7年10月26日(日)午前11時~正午
場所:土塔町公民館 1階ホール(堺市中区土塔町2107)
内容:専門家を招いて行基に関する講演会を実施
定員:100人(当日先着)
参加費:無料
主催:中区役所企画総務課

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