堺市役所に並ぶ、ニューヨークの1枚

―― 編集長コラム 第7回 ――

連載・コラム

サカイタイムズ

10/1/2025

ニューヨークのシティフィールドで阪神ユニフォームを着て観戦する編集長|堺市のニュースならサカイタイムズ
ニューヨークのシティフィールドで阪神ユニフォームを着て観戦する編集長|堺市のニュースならサカイタイムズ
阪神タイガース優勝の余韻

阪神タイガースが優勝しましたね。阪神ファンであり、阪神ファンのファンでもある私にとって嬉しいことでした。もちろん今年も大谷より大山(神)が気になるシーズンであることは間違いなかったです。

写真は大谷選手がニューヨークで試合に来たときに、阪神タイガースのユニフォームを着て観戦したときのものです。正直なところ、ニューヨークのテレビで大谷選手を見たことはありません。しかし、日本でかなり話題になっていたので観に行ったのです。

野球とメディアの距離感

私には、日本の少子化で今後野球人口が減るなかで、野球人気を維持したいがゆえに、大谷選手は日本のメディアの過熱ぶりを受け入れているように感じられます。

当たり前ですが、野球は団体競技です。1人の選手の成績はあまり関係してきません。団体で勝つための競技だからこそ、アメリカのニュースでは「今日の〇〇選手のホームラン」という扱いがないのです。私は仁徳ヤンガース(堺の少年野球)の選手だったので、そこははっきりさせておきたいところでしょうか。

フォトコンテストに応募

さて、サカイタイムズでもお知らせしたアセアンフォトコンテスト2025の受賞者が9月30日に発表されました。実のところ、私も1枚送ってみたのです。結果は受賞こそしていませんが、堺市役所で展示される50選のうちの1枚となりました。

そもそも応募のきっかけは単純でした。申請してみようと思ったのです。サカイタイムズの記事で、申込は「堺市電子申請システム」からと何度も書いてきました。ところが自分では一度も申請をしたことがなかったからなのです。

書くだけで使ったこともなく本当に市民の立場に立てているのか――そんな気持ちがありました。しかもサカイタイムズで記事化したばかりのアセアンフォトコンテストだったので「これなら自分も申請できる」と思い立ったのです。

受賞作と入選作の違い

もちろん、受賞など考えていませんでした。テーマはアセアン。東南アジア現地の写真が並ぶ中で、ニューヨークのスナップショットが選ばれるはずがない。あっても「特別賞」くらいだろう。応募した時点でそんな予想をしていました。

結果はその通りでした。撮影国がアメリカからの入選者は私ひとり。撮影国が日本の入選は2枚ありましたが、どちらも東南アジア色の強い写真でした。受賞作品はどれも東南アジアで撮影された色彩豊かで力強い写真。おそらく展示に並ぶニューヨークでの1枚は、場違いのようでもあり、逆にアクセントにもなるのかもしれません。

アセアンフォトコンテスト2025写真展
  • 開催期間 2025年10月21日(火曜)~11月3日(月曜・祝日)9:00~21:00

  • 開催場所 堺市役所高層館1階ロビー

  • 展示の様子 アセアン加盟国の風景や人物、歴史文化など、各国の魅力が発信できる写真を、2025年7月1日から8月31日までの日程で公募。応募の中から入賞作品を含む50作品が展示されます。

その50作品の中に、私の写真も1点加わっています。撮影国はアメリカで、テーマ国はフィリピンとなっています。

申請の体験

いい経験になりました。記事を書く立場としてだけでなく、堺市電子申請システムで自ら申請した体験は、これからのニュースの伝え方にとっても大きな糧になるはずです。なるほど、読者はここをクリックして入力し、こうやって届くのかと実感を伴って理解できました。

サカイタイムズはこれからも、読むだけでなく「自分もやってみよう」と思えるような情報をお届けしていきたいと思います。

2025年10月1日
サカイタイムズ 編集長
笹野 大輔