歴史講座「中区陶器のくらし―兒山家をめぐって」 11月16日ソフィア堺で開催

陶器北に残る登録文化財・兒山(こやま)家住宅を4人の関係者とともに迫るで

文化・歴史イベント

サカイタイムズ

10/16/2025

堺歴史文化市民講座「中区陶器のくらし―兒山家をめぐって」チラシ全体。講師の兒山万珠代氏と北川央氏、パネラー2名の紹介、開催場所や申込方法などの詳細情報を掲載|堺市のニュースならサカイタイムズ
堺歴史文化市民講座「中区陶器のくらし―兒山家をめぐって」チラシ全体。講師の兒山万珠代氏と北川央氏、パネラー2名の紹介、開催場所や申込方法などの詳細情報を掲載|堺市のニュースならサカイタイムズ
地域の歴史をたどる講座

堺市中区陶器北に残る登録有形文化財「兒山(こやま)家住宅」をテーマにした講座「堺歴史文化市民講座『中区陶器のくらし―兒山家をめぐって』」 が、11月16日(日曜)にソフィア・堺で開かれるんよ。定員は先着40名。場所はソフィア・堺のソフィア・堺(堺市教育文化センター)教育文化棟3階 研修室。

今回の堺歴史文化市民講座では、田園風景が今も残る陶器北の地で、格式ある屋敷建築として「豪農住宅」に分類される兒山家住宅の暮らしと、その歴史を多方面から紹介する内容になってるんやわ。

兒山家住宅・文化財情報

・所在地:堺市中区陶器北1404
・構造:主屋=木造2階建、本瓦葺、建築面積254平方メートルほか
・登録区分:登録有形文化財
・登録年月日:平成14年2月14日

中世から続く旧家・兒山家

堺市によると、兒山(こやま)家は、中世のころから続く古い家なんよ。昔から薬を作って人に分ける「施薬(せやく)」という仕事をしてた家やねん。今でいう薬局や製薬のもとになった仕事やわ。江戸時代になると、村や地域をまとめる「大庄屋(だいしょうや)」を務めるようになったんよ。大庄屋いうのは、いまでいう町長さんみたいな立場で、村の相談事や年貢の集め方なんかを取り仕切ってた人のことやねん。さらに、藩から派遣されて地域の行政を担当する「代官(だいかん)」の仕事も兼ねてたんやわ。代官は今でいえば、市役所の職員とか地方行政の責任者みたいな役職なんよ。

兒山家住宅の建物は、江戸時代後期に兒山家の本家から分家した一族が建てたもので、通称「東兒山(ひがしこやま)」と呼ばれているわ。

登録文化財と博物館資料から見る兒山家

講座では、兒山家住宅の文化財登録や、近年堺市博物館に収蔵された「兒山本家文書」「兒山銀行関係文書」についても紹介されるんよ。さらに、明治期に兒山家が関わった兒山銀行の額や、陶器地域の旗本・小出氏ゆかりの絵画資料など、関連する歴史資料のパネル展示もあるわ。展示は11月1日から始まってるんよ。

登壇者

兒山万珠代氏(登録有形文化財兒山家住宅 東兒山家当主/ナヤ・ミュージアム主宰)
 江戸時代から伝わる民家建築での暮らしと、地域に根ざした歴史を伝える活動について語るんやわ。

北川央氏(九度山・真田ミュージアム名誉館長、大阪城天守閣前館長、日本史学者)
 兒山家を含む摂河泉地域の庄屋層の活動や、そのつながりについて講演するんよ。

岡本茂氏(歴史遺産活用部文化財課)
矢内一磨氏(堺市博物館学芸課)
 文化財や博物館資料の調査を通じて、兒山家の歴史的背景を紹介。

講座概要

・日時:令和7年11月16日(日曜)午後2時〜4時
・会場:ソフィア・堺(堺市教育文化センター)教育文化棟3階 研修室
 住所:堺市中区深井清水町1426
 アクセス:南海泉北線「深井駅」から北西へ約1キロ
 ※駐車場は30分以上有料(30分ごとに100円)です。公共交通機関をご利用ください。
・定員:40人(先着順)
・参加費:無料

申込方法

・受付期間:令和7年11月3日(祝・月)午前10時〜(定員に達し次第終了)
・申込方法:電話・FAX・中図書館カウンターで受付

・堺市立中図書館
 電話:072-270-8140
 FAX:072-270-8149

※聴覚障害のある方には、登録要約筆記者によるスクリーン投影での要約筆記あり。必要な方は申込時に伝える。

関連リンク

堺歴史文化市民講座「中区陶器の暮らし―兒山家をめぐって」チラシ(PDF:6,981KB)

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