堺市が指定文化財2件を新指定 12月19日告示

堺市建物疎開記録資料と阿弥陀如来立像が対象になったんよ

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サカイタイムズ

12/22/2025

堺市が新指定した堺市建物疎開記録資料と阿弥陀如来立像|堺市のニュースならサカイタイムズ
堺市が新指定した堺市建物疎開記録資料と阿弥陀如来立像|堺市のニュースならサカイタイムズ
指定の概要

堺市は、令和7年12月19日付で、市指定文化財2件を新たに指定したわ。今回の指定は、令和7年11月10日に開催された堺市文化財保護審議会の答申に基づいて行われてん。対象は「堺市建物疎開記録関係資料」と「阿弥陀如来立像」の2件。これにより、堺市指定文化財の件数は合計59件になってるんよ。

建物疎開記録関係資料

「堺市建物疎開記録関係資料」は、戦時中に実施された建物疎開の状況を記録した資料群やねん。建物疎開は、空襲による火災発生時に延焼を防ぐため、防火地帯を設ける目的で周辺建物を撤去した政策。堺市では、昭和19年から昭和20年にかけて、宿院本通りなどで実施されてたわ。撤去される直前の建物を絵や写真で記録しており、戦前の堺旧市街地の町並みを伝える資料として位置付けられてるんよ。

資料の所蔵と活用予定

この資料は、堺市立中央図書館(堺市堺区大仙中町18-1)が所蔵してるねん。他の自治体では同様の事例が確認されていない点も、資料価値の根拠として示されてるわ。市民への理解浸透と次世代への継承を目的として、令和8年度には堺市博物館で展示される予定になってるんよ。堺市は保存と公開の両面から活用を進めるとしてるわ。

阿弥陀如来立像の概要

もう1件の指定は「阿弥陀如来立像」。この仏像は、堺市堺区錦之町東2-2-8に所在する宗教法人北十萬が所蔵してるねん。浄土宗西山禅林寺派の寺院・北十萬の本尊として祀られてきた仏像やわ。鎌倉時代の仏師である快慶が創案し、広く流行した様式「安阿弥様」の阿弥陀如来立像で、快慶の高弟にあたる行快の作とされているねん。

彫刻史上の位置付け

この仏像は足を踏み出し、極楽浄土から来迎する姿を表した造形が特徴。行快の代表作の一つとして、これまでも広く知られてきたわ。彫刻史上、重要な位置を占める作品として評価されており、今回の指定につながってるんよ。

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