堺市「国勢調査報酬通知を別人に発送」個人情報漏えい68件

調査員の氏名、国勢調査に係る報酬額や調査世帯数が第三者に知られたわ

政治・行政

サカイタイムズ

12/23/2025

国勢調査報酬通知の確認対応を行う市職員のイメージ画像|堺市のニュースならサカイタイムズ
国勢調査報酬通知の確認対応を行う市職員のイメージ画像|堺市のニュースならサカイタイムズ
個人情報が別の調査員に届いた事案

堺市は12月23日、国勢調査の業務終了後に調査員へ送付した報酬通知をめぐり、個人情報が別の調査員に届く事案が68件発生したと発表してん。いずれも、本人とは異なる調査員の氏名や報酬額などが記載された通知が郵送されたもの。市は、北区と美原区の調査員分で確認されたわ。

実際に発送された件数と未発送分

市の説明では、宛名と内容が一致していない報酬通知は計1,120件あったんよ。このうち、実際に別人のもとへ発送されたのが68件で、残る分は発送前に判明するか、宛先不明で市へ返送される予定としてるわ。68件の内訳は、開封済みが20件、未開封が48件。

漏えいした情報の内容

開封済みの20件については、調査員の氏名に加え、国勢調査に係る報酬額や調査世帯数などの内訳が第三者に知られる状態になってたわ。未開封の48件については、封筒表面に記載された氏名が漏えいしたとしてるねん。

事案が起きた経過

市によると、12月14日に全区の調査員5,107人分の報酬通知を作成するため、エクセル表で報酬額を計算し、氏名や住所のデータと組み合わせて区ごとに印刷したんよ。北区と美原区分の作業で、エクセルのフィルター機能を使った際に住所データの並びがずれたまま修正が行われ、宛名と内容が一致しない状態で封入作業が進んだとしてるわ。

判明後の対応

12月17日夜、調査員1人から「名字は同じだが名前が違う通知が届いた」との連絡があり、宛名不一致が判明したんよ。市は18日から関係者への連絡と回収を進め、23日時点で開封済み17件、未開封47件を回収したわ。

市の説明と再発防止

市は、担当者がエクセルの機能を十分に把握していなかったことに加え、印刷後の点検で氏名、住所、報酬額の突合が不十分だったことを原因として挙げてるねん。再発防止策として、個人情報を扱う作業ファイルの管理方法見直し、印刷後の複数確認の徹底、所属内での研修実施を行うとしてるわ。

関係者への対応

堺市は「調査員をはじめとする関係者の皆様にご心配とご迷惑をおかけしたことに対し深くお詫び申し上げます。 今後、同様の事案を発生させることがないよう、再発防止を徹底します」として、 別人に通知が発送された調査員と、通知内容に含まれていた調査員の双方に対し、順次謝罪と説明を行うとしてるわ。

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