江戸~明治の「くすり看板」を展示 堺・山口家住宅で9月2日から

堺区西湊町で江戸時代から続く漢方薬局「片桐棲龍堂」の資料を紹介するねん

イベント
サカイタイムズ
片桐棲龍堂所蔵のウルユス看板、熊膽木香丸看板、人参益元丹看板
片桐棲龍堂が所蔵する江戸~明治時代のくすり看板(画像:堺市HPより)

江戸時代の「広告媒体」を紹介

江戸時代から現在まで堺区西湊町で続く漢方薬局「片桐棲龍堂(かたぎりせいりゅうどう)」が所蔵する、江戸~明治時代の「くすり看板」を紹介する展示「片桐棲龍堂のくすり看板の世界」が9月2日(水)から、堺区の町家歴史館山口家住宅で始まるんよ。10月5日(月)まで。

「くすり看板」は、薬を販売する店が薬の効能などを宣伝するために店頭へ掲げた看板。今回は片桐棲龍堂が所蔵する看板や医薬関係資料を通して、江戸時代の人々が病や薬とどのように向き合っていたのかを紹介するで。

江戸時代から続く片桐棲龍堂

片桐棲龍堂は、現在の堺区西湊町にあたる旧湊村で江戸時代から続く漢方薬局なんよ。現在も使われている主屋などの建物は国の登録有形文化財で、庭園は堺市指定名勝となってるわ。

片桐家には江戸時代後期以降の医薬関係資料をはじめ、医学書やくすり看板など医療史に関する資料が数多く残されている。戦前の片桐家当主は、山口家第13代当主で政治家だった山口義一の活動を支援するなど、今回の会場となる山口家とも深い関わりがあったで。

「熊膽木香丸」などの看板を展示

展示では、片桐棲龍堂のコレクションから、江戸時代の広告媒体ともいえる「くすり看板」を中心に紹介するんよ。看板に描かれた文字や意匠から、薬の効能を伝えるための工夫や、江戸~明治時代の広告文化の一端を見ることができるわ。

主な展示資料は次の通り。

  • 片桐棲龍堂所蔵の江戸~明治時代のくすり看板
  • 明治時代初めの調剤や売薬業に関する資料
  • 山口家住宅に伝わる免許売薬営業看板
  • 山口家住宅に伝わる経絡図

資料では「ウルユス看板」「はらいたのくすり 熊膽木香丸看板」「人参益元丹看板」なども紹介されてるで。

ちなみに、横浜薬科大学によると、「ウルユス」は文化8年(1811年)に発売された、カタカナを使った最初の売薬とされるわ。

名称は、下剤の作用を表す「おなかを空にする」の「空」の字を分解し、「ウ(カンムリ)+ル+ユ」に「スル」を組み合わせた造語という。馬に乗った紳士が描かれた看板は、明治時代に作られたものとされているわ。

出典:横浜薬科大学 くすりの看板② ウルユス

開催概要

  • 展示名:片桐棲龍堂のくすり看板の世界
  • 期間:2026年9月2日(水)~10月5日(月)
  • 会場:町家歴史館山口家住宅
  • 住所:堺市堺区錦之町東1-2-31
  • 開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
  • 休館日:火曜日(祝・休日の場合は翌平日)
  • 入館料:200円(20人以上の団体は160円)
  • 無料:中学生以下、堺市内在住の65歳以上、障害のある人とその介護者
  • アクセス:阪堺線「綾ノ町」停留場から南東へ約200m、南海バス「綾の町電停前」停留所から南東へ約300m

※無料対象者は、障害者手帳など証明書の提示が必要な場合があります。

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