肥満の人ほど顔に赤みの傾向 堺の近大医学部などが万博41万人超を解析

BMIが高いほどAI判定の「赤みスコア」上昇 肥満2度以上では11.4%やったわ

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サカイタイムズ
身体測定によるBMIとAIによる顔画像の赤みスコアを組み合わせ、41万384人の関連を解析した研究の概要図
BMIとAIが捉えた顔の赤みを41万384人分解析し、BMIが高いほど顔の赤みが強い傾向を確認

万博41万人超を解析

肥満の人ほど、顔に赤みがみられる傾向があることが、堺市の近畿大学医学部などの研究で分かったんよ。2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで集めた41万人超の健康測定データをAIで解析したわ。研究成果は皮膚科学の国際学術誌「JAAD International」に掲載されたで。

研究したのは、近畿大学医学部皮膚科学教室の大塚篤司主任教授、近畿大学病院皮膚科の飯沼紀実専攻医、大阪大学大学院医学系研究科の森下竜一寄附講座教授らのグループ。

万博の大阪ヘルスケアパビリオン「カラダ測定ポッド」を利用した成人48万4462人のうち、BMI(体格指数)または顔の赤みのデータが欠けている人を除いた41万384人を解析したわ。女性25万318人、男性16万66人で、平均年齢は44.4歳、平均BMIは22.3だった。

肥満度が上がるほど赤み

顔の赤みは、AIを搭載した肌測定システムが顔画像から算出する「赤みスコア」で調べたんよ。数値が高いほど画像上の顔の赤みが強いことを示すねん。

高い赤みスコアを示した人の割合は、BMI正常群の2.1%に対し、肥満1度では6.5%、肥満2度以上では11.4%だったわ。肥満度が高くなるにつれて、顔の赤みが強い人の割合も増えていたで。

年齢の影響を調整した解析でも同様の傾向がみられ、BMI正常群と比べて高い赤みスコアを示すオッズは、肥満1度で約3倍、肥満2度以上で約6倍となった。男女別では、30~59歳の女性でBMIと赤みスコアとの関連がより強い傾向が確認されたわ。

BMI正常、肥満1度、肥満2度以上の各群で高い顔の赤みスコアを示した人の割合を比較したグラフ
高い赤みスコアを示した人の割合は、BMI正常群2.1%、肥満1度6.5%、肥満2度以上11.4%だった

肥満が原因とは限らず

今回の研究では、顔の赤みが肥満と関連することが明らかになった。一方、一時点のデータを解析した横断研究のため、肥満が顔の赤みを引き起こすという因果関係を示したものではないで。違いは以下の通り。

関連がある:BMIが高くなるほど、顔の「赤みスコア」が高い人の割合も増えており、研究では顔の赤みと肥満との関連が明らかになった。

因果関係がある:肥満になることによって顔の赤みが強くなる、という原因と結果の関係を指す。今回の研究では、そこまでは示されていない。

つまり、「肥満の人ほど顔に赤みの傾向がある」とはいえるが、「肥満になると顔が赤くなる」とは断定できない、ってことやねん。

顔の赤みには、皮膚の血流や紫外線、飲酒、ホルモン、炎症性皮膚疾患などさまざまな要因が関係するわ。今回の研究では、飲酒量やアルコール分解に関わる遺伝的要因、化粧、肌の色、紫外線、薬剤、酒さなどについて十分な調整は行っていないで。

また、今回使用した赤みスコアは皮膚科医による診断ではなく、現時点では診断や健康状態の判定に利用できるものではないわ。

研究者コメント

大塚篤司・近畿大学医学部皮膚科学教室主任教授

「皮膚は内臓を映す鏡」と言われます。今回、大阪・関西万博で収集したデータから、顔の赤みが肥満と関連することが明らかになりました。今後メカニズムが解明されれば、赤ら顔の改善につながる可能性があります。

飯沼紀実・近畿大学病院皮膚科専攻医

大阪・関西万博のビッグデータを解析する貴重な機会をいただき、大きな関心と期待を持って研究に取り組みました。皮膚科の日常診療においても顔の赤みに悩む患者さんは少なくありません。本研究は横断研究であり因果関係を示すものではありませんが、今回の知見がBMIと顔面の赤みの関連をさらに明らかにする今後の研究の一助となることを期待しております。

研究グループは今後、皮膚科専門医による診察結果や撮影条件を統一したデータを組み合わせ、顔の赤みとBMIとの関係をさらに検証するで。

用語解説

※1 BMI:体重(kg)を身長(m)の2乗で割った、体格の指標。
※2 赤みスコア:顔画像からAIが算出した画像上の赤みの指標。皮膚科診断そのものではない。
※3 横断研究:ある時点の情報から関連を調べる研究。原因と結果の順序や因果関係は確定できない。
※4 紅斑:皮膚の毛細血管が広がって血液が充満し、表面が赤く見える状態。
※5 オッズ:ある事象の起こりやすさを群間で比べる指標。本研究ではBMI正常群を1とした。
※6 酒さ:顔に赤みやぶつぶつが生じ、ほてりやヒリヒリ感、かゆみを伴うこともある皮膚の疾患。原因は不明な場合が多い。

論文掲載

掲載誌:JAAD International(インパクトファクター:6.5@2025)
論文名:AI-Derived Facial Redness Score and Body Mass Index in
a Large Japanese Screening Cohort
(大規模日本人健診コホートにおける顔面赤みスコアとBMIの関連)
著者 :飯沼紀実1、藤井一恭2*、中嶋千紗2、森田駿介1、森川敏生3,4、山田秀和3、
森下竜一5、大塚篤司2,3 *責任著者
所属 :1 近畿大学病院皮膚科、2 近畿大学医学部皮膚科学教室、
3 近畿大学アンチエイジングセンター、4 近畿大学薬学総合研究所、
5 大阪大学大学院医学系研究科 臨床遺伝子治療学最先端医療イノベーションセンター
URL :https://www.jaadinternational.org/article/S2666-3287%2826%2900143-4/fulltext
DOI :10.1016/j.jdin.2026.07.010

出典

学校法人近畿大学

「大阪・関西万博に来場した41万人超の健康測定データをAIで解析 BMIが高いほど顔面の『赤みスコア』が高いことを発見」

https://www.atpress.ne.jp/news/5000695

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