堺市博物館で「食と庖丁」の企画展、9月19日から 関大が屏風鑑賞アプリ、食文化のパネル展も

「おいしい」をつくる-堺の食と庖丁商い-』と「美味しい無形文化遺産」やで

イベント
サカイタイムズ
企画展「『おいしい』をつくる-堺の食と庖丁商い-」の主な展示品4点
左上から、岸谷勢蔵『堺の風物史』より「大浜大魚夜市」(堺市博物館蔵)=大浜で夏季に行われる大魚夜市の風景を描写した作品、日本山海名物図会 巻第三(堺市博物館蔵)=堺庖丁の生産・販売の様子を描いた資料、庖丁製作道具の金床(株式会社山脇刃物製作所蔵)=銘切の工程で使う台、月次風俗諸職図屏風(堺市博物館蔵)=季節の習俗や職業が月ごとに描かれた屏風。(画像:堺市HPより画像結合)

「おいしい」をつくる

堺市博物館(堺市堺区)で9月19日、企画展『「おいしい」をつくる-堺の食と庖丁商い-』が始まるんよ。海や畑が育んだ堺の産物、全国に名を広げた堺の包丁商い、特別な行事を彩ってきた食文化などを紹介するで。会場では、関西大学が開発した「月次風俗諸職図屏風」の鑑賞支援アプリも公開。同日からは、アジアを中心とした食文化を紹介する無形文化遺産パネル展も開催するわ。

堺の「おいしい」をたどる

企画展は4章で構成するんよ。

第1章「『おいしい』が集う-堺の味覚-」では、出土遺物や地誌などから、堺でどのような食材が入手されていたのかを紹介する。大浜大魚夜市の風景を描いた岸谷勢蔵の作品などを展示するわ。

第2章「庖丁は堺を良しとす-堺の庖丁商い-」では、江戸時代以降に全国へ名声を広げた堺の包丁の歴史を取り上げ、「日本山海名物図会」や実際に堺で使われていた包丁製作道具を展示するで。

第3章「ごちそうさま-トクベツな食事-」では、季節の行事や饗宴、茶会などにまつわる食を紹介。第4章では、現在の堺における食や包丁に関する取り組みをパネルで紹介するわ。

月次風俗諸職図屏風と関西大学が開発した鑑賞支援アプリの画面
「月次風俗諸職図屏風」と、屏風の中から人物や商いなどを探す「探すアプリ」(左下)、食にまつわる場面を見比べる「見比べるアプリ」(右下)

屏風を「探す」「見比べる」

展示品の一つ「月次風俗諸職図屏風」は、江戸時代前半の年中行事や祭礼、さまざまな職業などを描いた六曲一双の屏風なんよ。左右を合わせると幅は約5メートルあり、1月から12月までの人物、道具、商い、行事などが細かく描き込まれてるわ。

関西大学総合情報学部・堀雅洋研究室は、2026年度の堺市と関西大学との地域連携事業として、この屏風を対象にした鑑賞支援アプリを開発したで。

アプリは「探す」と「見比べる」の2種類。「探すアプリ」では春・夏・秋・冬から季節を選び、問題文を手掛かりに屏風の中から人物や商い、道具、行事などを探すんよ。

「見比べるアプリ」では、屏風に描かれた食にまつわる6つの場面から問題に合うものを選ぶわ。離れた場所に描かれている場面を並べることで、人物の姿や持ち物、商いの様子などを比較できる。いずれもクイズ形式で、実物の屏風とアプリを行き来しながら細部を見る仕組みとなってるで。

アジアなどの食文化も紹介

同館の文化遺産展示室では同じ9月19日から、無形文化遺産パネル展「美味しい無形文化遺産-アジアの多彩な食文化-」も開催するんよ。

ユネスコ無形文化遺産に登録されている「和食;日本人の伝統的な食文化」や「中国の伝統的な製茶技術と関連の社会的慣習」など、アジアの食文化を中心にパネルで紹介するわ。食文化として最初にユネスコ無形文化遺産に登録された「フランスの美食術」のほか、「メキシコ伝統料理」「地中海料理」も取り上げるで。

企画展『「おいしい」をつくる-堺の食と庖丁商い-』は12月13日まで、無形文化遺産パネル展は2027年1月24日まで。

サカイタイムズのニュースレター見本(クリックで拡大) クリックで拡大

こうしたメールが届くようになります

希望する方は入力欄にメールアドレスを入れ「登録を完了する」ボタンをクリックしてください