堺市電子申請システムで利用者のメールアドレス漏えいの可能性 10月31日から新規登録など停止

10月29日には「漏えいなし」と告知、二段階認証でログインできへん場合あるで

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障害発生のお知らせが表示された堺市電子申請システムのトップページ
「障害が発生しています。」と表示された堺市電子申請システムのトップページ(画像:堺市HPより)

メール機能が止まり新規登録など停止

堺市は11月4日、行政手続きやイベントの申し込みに使う「堺市電子申請システム」について、利用者のメールアドレスが漏えいした可能性があると発表したんよ。システムの提供事業者である株式会社TKC(栃木県宇都宮市)が使っている外部のメール配信サービスが、第三者による不正アクセスを受けたわ。システムは10月31日からメールを送れない状態で、新規の利用者登録やパスワードの再設定などができなくなっている。

堺市電子申請システムそのものへの不正アクセスは、11月4日時点で確認されていない。TKCは同日、漏えいしたのはメールアドレスだけで、マイナンバーや申請の内容は漏えいしていないと発表したで。ただ、堺市の利用者のメールアドレスが実際に漏えいしたかどうかや、その件数は明らかになっていない。復旧の見込みは未定やねん。

今できること・できないこと

堺市電子申請システムは、各種の申請・届け出のほか、市のイベントや子育て講座の申し込み、窓口の予約などに使われているで。システムのお知らせ(11月4日21時45分更新)によると、現在の利用状況は次のとおり。

できないこと

  • 新規の利用者登録
  • メールアドレスの変更
  • パスワードの再設定
  • メールによる二段階認証が必要な場合のログイン
  • システムからのメールの送信(受付完了の通知など)

条件付きでできること

  • 二段階認証が不要な人のログイン(1分ほどかかる場合がある)
  • ログイン後の手続きの申請(読み込み中の表示が続いても、1分ほど待てば完了する)

堺市の11月4日の発表は、「すでに登録している人はログインと申請ができる」としていて、二段階認証の制限には触れていない。システム側のお知らせでは、メールでの二段階認証が必要な人はログインできないため、登録済みでも申請できない場合があるんよ。

システムのお知らせは、次回の更新が11月5日正午以降の予定。なお、障害とは別に、11月20日(金)の午前1時から6時までは定期のメンテナンスで、すべてのサービスが止まるわ。

講座やごみ持ち込みの予約にも影響

市の各部署のページでも、電子申請の障害に伴う受付方法の案内が出ているねん。以下はその一例で、いずれも各ページの更新日時点の内容。その後の状況は各部署に確認する必要があるわ。

堺市電子申請システムの障害に伴う清掃工場のごみ持ち込み予約、北区子育て講座、オンライン法律相談などの案内をまとめた画像
堺市公式サイトに掲載された電子申請システムの障害と、各種行政サービスへの影響に関するお知らせ(画像:堺市HPより)
  • 北区子育て支援課の講座(11月4日更新):11月2日に受付を始めた「ASOBIじかん」「はぐくもっと」「ジブン進化88(パパ)号」「子育て支援コーディネーター講座」「U(アンダー)25歳ママ集まれ!」の5講座を、電子申請と電話の両方で受け付ける。問い合わせは北区子育て支援課(072-251-1512)
  • 清掃工場への家庭ごみ持ち込みの事前予約(11月2日更新):電子申請による予約ができない状況。急ぐ場合は電話(072-355-3174、平日9時~16時、11時30分~12時15分を除く)で相談できる
  • オンライン法律相談(11月4日15時時点):電子申請で予約できない人は、区政推進課(072-228-7579)に電話する

家庭ごみの予約の案内は11月2日時点のもので、「登録済みの人は条件付きで申請できる」とするシステムのお知らせ(11月4日)とは内容が異なるで。予約するときは、事前に問い合わせ先に確認するのが確実やわ。

漏えいしたのはメールアドレス

TKCの11月2日の発表(第2報)によると、メール配信サービスから漏えいしたのは、TKCのシステムを使う利用者のメールアドレスで、最大223万812件。この件数は、TKCが自治体や企業、会計事務所向けに提供する複数のシステム全体の数字で、堺市の利用者の件数ではない。

11月4日の第3報では、漏えいしたのはメールアドレスだけで、メールの本文やマイナンバー、市町村への申請情報などは漏えいしていないとした。どの利用者のメールアドレスが漏えいしたかは、調査を続けている。TKCは、別のメールの仕組みからメールを送れるように対処しているとしているわ。

堺市電子申請システムのメール送信障害に関する重要なお知らせ。11月4日21時45分更新の利用制限と復旧見込みを掲載
堺市電子申請システムに掲載された障害のお知らせ(11月4日21時45分更新)出典:堺市電子申請システム(株式会社TKC)より

10月29日には「漏えいなし」と告知

堺市電子申請システムでは、10月下旬に一度メールが送れなくなり、その後「情報漏えいはない」として復旧していた。システムのお知らせや、TKC、メール配信サービスを運営するアララ株式会社(東京都)の発表を時系列に並べると、次のとおり。

  • 10月28日14時ごろ:堺市電子申請システムで、メールが送れなくなる
  • 10月29日:システムのお知らせで、メール配信サービスの事業者の調査の結果、「当システムで利用している環境」に不正アクセスの影響や情報漏えいはないことが確認されたとして、復旧を告知
  • 10月30日:アララがTKCに、TKCの利用環境からの情報漏えいはないと報告(TKCの第1報)
  • 10月31日17時40分ごろ:堺市電子申請システムで、再びメールが送れなくなる。TKCによると、アララがTKCの自治体向けの環境を17時37分に緊急停止した
  • 11月2日:アララが不正アクセスと情報流出を公表。TKCが、利用者のメールアドレスが最大223万812件漏えいしたと発表
  • 11月3日22時:堺市がTKCから報告を受ける
  • 11月4日:堺市が発表。TKCが、漏えいはメールアドレスだけと発表(第3報)

10月29日の「漏えいなし」は、メール配信サービスの事業者が、堺市電子申請システムが使う環境を調べた結果として、システムのお知らせで伝えたもの。

一方、アララの11月2日の発表では、10月29日に公表した時点の範囲に加えて、契約企業のサーバー97台にも不正アクセスが広がっていたことが、10月31日に判明したとしているわ。TKCの利用者のメールアドレスが、このどちらの範囲に含まれていたのかは、公表された資料には書かれていないねん。

堺市電子申請システムの10月29日付のお知らせでは、10月28日午後2時ごろから午後7時ごろまでに新規の利用者登録をした人に対し、登録をやり直すよう呼びかけていたわ。

大阪市・大阪府でも

同じTKCのシステムを使う大阪市と大阪府も、利用者の情報が漏えいした可能性を発表している。大阪府と大阪市は、TKCから11月2日に報告を受けたとしていて、堺市が報告を受けたのはその翌日の11月3日22時やったわ。

大阪市は11月3日、漏えいした可能性がある情報を「メールアドレスや氏名等」と発表。大阪府は11月4日、「メールアドレス」と発表した。いずれも、漏えいの有無や件数は確認中としているで。

不審なメールに注意

堺市は、不審なメールを受け取った場合、本文のリンクを開いたり添付ファイルを開いたりせず、削除するよう呼びかけている。

TKCとアララによると、アララのメール配信サービスが不正に使われ、送信元が「news@arara.com」の、クレジットカード会社を装ったメールが送られている。件名は「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」など。受け取った場合は、URLにアクセスせずに削除せなあかんで。

公式資料・出典