泉ヶ丘駅前ビジョン案を読み解く(詳細編)
ちゃんと知って、堺市に声届けたい人向けな
政治・行政インタビュー・特集


※この記事は「泉ヶ丘駅前はどう変わる?堺市の新ビジョンを読む(概要編)」の続きとして、さらに詳しく内容を解説してるで。概要だけ知りたい方はそっち行ってな。
泉ヶ丘駅前が生まれ変わる? 新ビジョンで未来をデザイン
泉北ニュータウンの中心拠点である泉ヶ丘駅前エリアが、今まさに大きな転機を迎えようとしてるんよ。平成23年3月には「泉ヶ丘駅前地域活性化ビジョン」が作られて、地域の人らが一緒になって行動するための指針になってきたんやけど、そのあと平成27年1月には施設再編や近畿大学医学部の立地計画を見据えて改訂されたんよね。そしていま、その改訂版の取組期間が終わるタイミングで、新たに「IZUMIGAOKA Next Design(案)」がまとめられて、堺市がパブリックコメントを募集してる最中なんよ。
この記事では、この新しいビジョン案の背景や内容、そして市民がどんな形で関われるんかをわかりやすく紹介していくで。
泉北ニュータウンと泉ヶ丘駅前の課題って?
泉北ニュータウン全体では、人口減少と高齢化が深刻な問題になってきてるんよ。開発から45年以上がたって、かつて数十万人規模でピークに達してた人口は減り続けてて、将来は今の4分の3くらいに減るって予測されてるんよ。特に10代後半から30代の若い世代がニュータウンの外に出ていく傾向が強うて、転入してくる子育て世代より出ていく人のほうが多いんよね。
住宅は約6万戸あって、そのうち約3万戸が府営住宅やUR賃貸などの公的賃貸住宅なんやけど、これらも老朽化が進んでるし、商業施設や公共施設も同じように古なってきてるんよ。
泉ヶ丘駅前も例外やなくて、昔はニュータウンの顔として整備された駅前広場やビル群が、いまは時代に合ってへんようになってきてて、再編が求められてるんよ。
この課題に向き合うために、堺市、大阪府、UR都市機構西日本支社、大阪府住宅供給公社、南海電気鉄道、公益財団法人大阪府都市整備推進センターの6団体で構成される「泉北ニューデザイン推進協議会」が中心になって、「IZUMIGAOKA Next Design(案)」をとりまとめたんやで。
また、地域の市民団体として「泉ヶ丘ライブタウン会議」や、活動拠点となるカフェ「プールヴー」、NPO法人いづみ健老大学なども、この地域のまちづくりに継続して関わってきてるんよ。市民の声と行動が、駅前活性化の大きな力になってるんやね。
駅前に集まる施設とポテンシャル
泉ヶ丘駅は、南大阪でも交通の便がええ駅のひとつで、パンジョ(泉北高島屋)をはじめとする商業施設がぎょうさん集まってるんよ。それに、大阪府立大型児童館ビッグバンやビッグ・アイもあって、広域から人を呼べる力を持ってるんよ。
ただ、駅と各施設のあいだに高低差があって、バリアフリーとか一体感の面で課題もあるんよね。これから再開発で、駅前をもっと行き来しやすい場所にしようって動きが出てきてるんよ。
新ビジョンが描く将来像と3つの柱
今回の「IZUMIGAOKA Next Design(案)」では、「子育て」「健幸(けんこうとしあわせ)」「創造」っていう3つのテーマでまちの将来像を描いてるんよ。
子育て:ビッグバンや公園を活かして、親子で楽しく過ごせるまちに。
健幸:近大病院を中心に、健康に暮らせる仕組みやサービスを整える。
創造:地域でのイベントや新しいビジネスを後押しして、活力あるまちに。
この3つが合わさって、いろんな世代が安心して住めて、訪れても楽しいまちをつくろうっていう話なんよ。
近畿大学医学部・病院の移転がカギに
大阪狭山市にあった近畿大学医学部と附属病院が、泉ヶ丘の田園公園周辺に移転する計画になってて、これは泉ヶ丘にとってほんまに大きな転機やねん。毎日1万人くらいの人が駅前に出入りするようになるって言われてるんよ。
これが駅前商業の活性化にもつながるし、地域医療も良うなるし、若い人も増える可能性があるんよね。こういう変化を活かして、泉ヶ丘を「医療と健康のまち」として発信していく構想があるんよ。
どこまでが対象エリアなん?
今回のビジョンで対象になるのは、泉ヶ丘駅を中心にだいたい半径800メートルの範囲やねん。田園公園や大蓮公園、それに南側のビッグバンや周辺住宅地まで含めて、広い範囲で再整備を考えてるんよ。
計画期間はこれから約10年間をめどにしてて、20年先まで見据えた柔軟なビジョンとして進めていくって話やね。


右図出典:泉ヶ丘駅前地域活性化ビジョン(平成27年1月)概要版より抜粋。図は、今後のまちづくりにおいて駅前エリア内に複数の「コア」(拠点)を設け、それらを有機的に連携させる構想を示したもの。各コアは役割ごとに整理され、都市機能の再編と一体的な活性化を目指す方針が図解されている。
主な整備内容とアイデア
駅前の商業ビルや広場のリニューアル、デッキの改善で歩きやすいまちに。
大学病院と田園公園まわりを「教育・健幸コア」にして、健康づくりを支える拠点に。
大蓮公園には子育て世代向けのカフェ付き施設を作って、多世代交流の場に。
空きテナントを活用した起業支援やイベントの開催で、「創造」が生まれる場に。
これらを支える仕組みとして、地域の人や事業者が関わるエリアマネジメント組織も立ち上げる予定なんよ。
市民の声が、これからの泉ヶ丘を形づくる
このビジョン案について、堺市はいま市民からの意見を募集してるんよ。
「駅前の再開発には地元の商店もちゃんと関わってほしい」とか、「医療と福祉の連携をもっと強めて、高齢になっても住み続けられるまちにしてほしい」とか、「子育て世帯が集まれる拠点をもっと増やして」など、暮らしていて感じることがある人は、ぜひ声を届けてな。
泉ヶ丘の未来は、市民一人ひとりの声から動き出すんよ。
パブリックコメントの詳細
募集期間:令和7年5月7日(水)~6月6日(金) ※郵送の場合は6月6日(金)消印有効
募集内容:「泉ヶ丘駅前地域活性化ビジョン(案)」への意見
提出方法(様式は自由、口頭不可):
郵送:〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 泉北ニューデザイン推進協議会事務局あて(泉北ニューデザイン推進室内)
窓口持参:堺市役所 高層館16階(本庁)または 南区茶山台1丁6-1(分室)
ファックス:072-228-6824
電子申請フォームはこちら
※提出にあたっては、件名に「泉ヶ丘駅前地域活性化ビジョン(案)について」と記載してな。※電話や口頭での意見は受付けてへんで。
堺市からの注意事項と取り扱いについて
提出されたご意見は整理・集約されたうえで、泉北ニューデザイン推進協議会の考え方とともに堺市HPなどで一定期間公表されます。
ご意見を提出した人の個人情報は公表されません。
提出者に対して個別の回答は行われません。
ご意見に基づいて案が修正された場合、修正内容とその理由が併せて公表されます。
単に賛否だけを示したものや、趣旨が不明確なものなどは、ご意見の概要や協議会の考え方を示すことができません。
ご意見の中で、個人や団体の利益を害するおそれのある情報は公表されません。
※サカイタイムズでは堺市民にわかりやすいよう堺弁で書いています。 堺弁β版について