ツアー・オブ・ジャパン堺ステージ(概要編)

せっかくやから頭に入れとこ 5/18 堺から始まる自転車の世界大会やねん(ちかいで、5月18日開催)

どこ行こ地元ニュース

5/16/2025

堺から東京まで続く国際大会やで【堺市の5月18日イベント情報】

5月18日(日曜)、大仙公園まわりの道路を使って、「ツアー・オブ・ジャパン堺ステージ」いう自転車レースが開かれるんよ。これ、ただの自転車競技やないねん。世界の選手が日本に集まって、本気で勝ちにいく国際大会なんよ。なんかようわからんけど毎年やってんなぁ、くらいの人はこの機会に知っておいてもええんちゃうかな。

ツアー・オブ・ジャパンいうこの大会は、昭和56年に施行された「自転車基本法」を背景に、国民が自転車を安全に、楽しく使うことを目的として始まった取り組みのひとつなんよ。5月が「自転車月間」と定められ、全国各地で関連イベントが行われる中、この国際的なステージレースもその柱のひとつとして毎年続いてるんよ。

このツアー・オブ・ジャパンは、1982年に堺で始まった「国際サイクルロードレース」を前身とし、1996年からは国際自転車競技連合(UCI)公認のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」として再編。2025年の今年も、UCIのアジアツアー・レースクラス2-2というカテゴリで、堺から東京までの全8ステージを1週間かけて走る国際大会として開催されるんよ。

この大会は、世界のプロを目指す若手選手にとっても重要な登竜門で、各ステージを通じて経験を積める貴重な機会やねん。アジアでも有数の国際大会として位置づけられとって、日本の美しい風景の中を世界クラスの若手が走り抜けるんやって。

堺ステージのホームチームは、地元に活動拠点を置いとるシマノレーシングチームやねん。青いジャージが目印やで。

なんで堺なん?

堺市も主催者も「むかしから堺は鉄砲鍛冶が自転車を作っていたし、シマノもあるので堺からスタートしています」ってはっきり明言してないねん。主催者の公式見解にはこう書いてあるんよ。「自転車ロードレースは観光資源のPRに適したスポーツコンテンツでもあることから、有名観光地などを持ち、観光予算が充実している地域などを中心にレースが開催されています」って。

ようするに堺の場合は、世界遺産の百舌鳥古墳群があるし、昔から自転車産業とも関わりが深くて、1982年から大会をずっと支えてきた歴史もある。大仙公園のまわりを走るコースは観戦にも向いてるから、たくさんの市民が集まって、地元から世界へアピールできる場所として選ばれてるんやと考えられるね。

「ステージレース」って何?

ステージレースは、1日ごとに別の都市を舞台にして同じ選手たちが毎日走るねん。堺以外のステージでは、基本的に選手全員が一斉にスタートして、チーム内で「エース」いう勝たせたい選手を決めて、その選手を勝たせるためにみんなで動くねん。各ステージで1位になることにも意味はあるけど、最終的には毎ステージのタイムを合計して、いちばん時間が短かった選手が総合優勝になるんよ。つまり、駅伝はたすきでつなぐ“中継ぎ式”やけど、ステージレースは毎日が“本番のやり直し”みたいな形式なんやね。

2025年の順番はこうやで:

堺(大阪)
京都(京田辺・精華町)
いなべ(三重)
美濃(岐阜)
飯田(長野)
富士山(静岡)
相模原(神奈川)
東京(ゴール)

堺で出したタイムが1番やったら、その時点での総合時間1位の証として、次の日の第2ステージでは緑色のジャージ(グリーンジャージ)を着て走れるんよ。ただし、その後のステージでタイム差がついたら順位は変わるから、たとえば第5ステージで1着になったとしても、総合時間の上位にいなければグリーンジャージは着られへんのやわ。

午前と午後で形式が違う堺ステージ

堺ステージでは、午前中に堺独自の併催レース「クリテリウムレース」が行われるねん。これはツアー・オブ・ジャパンの本戦とは別やけど、選手がいっせいにスタートして周回を重ねて着順を競う形式で、観戦しやすく見ごたえもあるレースとされてるで。

午後からは、ツアー・オブ・ジャパン「本戦」である「個人タイムトライアル」が始まるんよ。これは堺ステージだけで行われる特別な形式で、選手が1人ずつ数十秒〜1分おきにスタートして、2.6kmのコースを1周だけ走るねん。

このタイムトライアルは、チーム戦術が使えへん純粋な個人勝負。風よけも使えへんし、空気抵抗を全部ひとりで受けながら、コーナーではスピードを落とさんように最短ラインを攻める技術が求められる。わずか100分の1秒を争うから、選手の技術と体力がそのまま結果に出るってことやね。

堺以外のステージは「マスドスタート」形式で、100人以上の選手がいっせいにスタートするねん。チームは最大6人までで編成されてて、UCI(国際自転車競技連合)の規定に基づき、TOJ2025では各チーム6人以内と決まってるんよ。

この形式では、エースを勝たせるためにチームで協力して走るねん。風よけになったり、前に出てペースをつくったり、集団の中で有利な位置をとる動きが勝敗を分けることもあるんよ。

開催レースとタイムテーブル

開催日:2025年5月18日(日曜) 場所:大仙公園周回コース スタート:堺市都市緑化センター前 フィニッシュ:夕雲町東交差点

10:50〜11:35|堺国際クリテリウム(26.8km) 11:45〜13:20|JBCFクリテリウム 13:30〜14:30|個人タイムトライアル(2.6km)=ツアー・オブ・ジャパン本戦

観戦ガイド

・スタート地点(都市緑化センター前)…選手紹介があって、その場の緊張感もよう伝わってくるで。 ・芝生広場(信号先右手)…ひろびろしとって、トイレもあるさかいに、家族連れにもぴったりやで。 ・ゴール地点…タイムが更新されたらアナウンスされて、トップの選手は「ホットシート」いう席に座って、他の選手のタイムを待つんやわ。

堺ステージで一位になる意味の大きさ

ツアー・オブ・ジャパンは、1週間続けて毎日レースして、その合計タイムがいちばん短い人が総合優勝になるんよ。たとえるなら、1週間ずーっとマラソンして、その合計タイムを競うような感じやね。

2024年の総距離は770km。その最初のレースが、まさに堺ステージなんよ。この堺でいちばんになった選手は、その時点で総合1位やから、第2ステージでは「グリーンジャージ」いう、トップの証を着て走れることになるんよ。

だから堺ステージは距離が短いとはいえ、選手らにとってはぜったいに気ぃ抜かれへん勝負の場なんや。ほんまに全力でぶつかってくるから、見ごたえもあるんやわ。この大会のこと、まだあんまり知らん人でも、堺ステージのポイントだけでもわかっといたら、観戦もぐっと楽しくなると思うで。

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