堺市に国の補助金決定 都心ラインで自動運転バス実証へ

国の支援金6,000万円など採択 実証実験車両は小型電気バス(中国)BYD J6やで

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7/1/2025

堺市の自動運転の実証実験車両に使われるBYD J6
堺市の自動運転の実証実験車両に使われるBYD J6
堺市が国の補助金を受けて自動運転バス実証実験を実施

堺市は堺駅前から堺東駅前を結ぶ大小路筋で、自動運転バスの実証実験を進めることになったんよ。国土交通省などから総額7,000万円超の補助金等が採択され、信号協調や遠隔監視、3D都市モデルを活用したシミュレーションなどを行う計画やわ。南海バスや関西電力送配電など複数の企業と連携して取り組む実証事業やで。

補助金等の採択結果一覧
  • 地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)
     所管:国土交通省 物流・自動車局
     支援額:6,000万円
     対象:自動走行、遠隔監視、信号協調に関する実証実験
     採択年月:2025年6月

  • 自動運転実証実験(路車協調システム)
     所管:国土交通省 道路局
     国直轄事業として実施
     対象:路車協調システムと自動運転車両との通信を行う実験
     採択年月:2025年3月

  • 自動運転実証実験(走行空間)
     所管:国土交通省 道路局
     支援額:432万円
     対象:自動運転車両の円滑な走行に資する走行空間を確保する実験
     採択年月:2025年3月

  • 都市空間情報デジタル基盤構築支援事業
     所管:国土交通省 都市局
     支援額:750万円
     対象:3D都市モデルを活用した自動運転シミュレーション
     採択年月:2025年4月

株式会社フォーラムエイト(東京都港区)が、3D都市モデル(PLATEAU)を使い、デジタル空間上で自動運転バスの走行や安全対策を検証するシミュレーションを担当。現実では検証しにくい事象も仮想空間で再現し、車両やシステムへの技術的フィードバックを行う。

実証実験の内容
  • 実施場所:堺駅前~堺東駅前(大小路筋、片道約1.7km)

  • 実施時期:2025年10月~2026年2月(予定)

  • 実験車両:BYD J6(レベル2自動運転・運転士同乗)

  • 内容:信号協調、遠隔監視、3D都市モデル活用など

  • 体制:南海バス、先進モビリティ、関西電力送配電、パナソニックシステムネットワークス開発研究所、建設技術研究所大阪本社など

実証実験で使われる小型電気バス「BYD J6」の特徴
  • 車両全長6.99m、都市型で最大乗車定員36名

  • 日本市場向けに開発された小型EVバスで、バッテリーから車両まで一貫生産

  • 航続距離は約210km(1回の充電で約210km走行可能、冷房起動時)

  • 広い低床エリアとノンステップ構造で、乗り降りしやすくバリアフリー対応

  • 部品点数が少なく、ディーゼル車よりメンテナンス費用を抑えやすい

  • CO2排出ゼロ

  • CHAdeMO急速充電規格に対応

  • 災害時は電源供給や避難所としても活用可能

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※サカイタイムズでは堺市民にわかりやすいよう堺弁で書いています。 堺弁β版について

写真:BYDジャパンHPより