堺市の古川下水ポンプ場で作業員2人が救急搬送
予定してなかった自家発電機室の消火設備を間違って作動させて二酸化炭素を吸うてん
事件・事故


古川下水ポンプ場で点検中の事故
令和7年7月29日(火曜)午前10時ごろ、堺市堺区神南辺町4丁128番地にある堺市上下水道局 古川下水ポンプ場1階自家発電機室で、消防設備の保守点検作業中に事故が発生したんよ。点検業務は堺市上下水道局から業務委託を受けた株式会社泉消防設備。
消火設備が誤作動、二酸化炭素で酸素欠乏
この日、本来点検予定やなかった自家発電機室の不活性ガス(二酸化炭素)消火設備を、作業員1人が誤って作動させてしもたんよ。その場に入室していた作業員1人が、排出された二酸化炭素を吸い込んで意識を失い、救助に入ったもう1人の作業員も酸素欠乏で意識不明となったんや。ほんで2人とも救急搬送されてん。
2人の作業員は会話が可能な状態まで回復
搬送された作業員2人は、午後1時時点で会話ができる状態まで意識が回復したわ。堺市上下水道局は、「保守点検業者に安全対策を徹底するよう指導し、一層の安全管理を行います」とのこと。
■(サカイタイムズ補足)二酸化炭素消火設備とは?
二酸化炭素消火設備は、不活性ガス消火設備とも呼ばれるねん。火災が発生したときに空間を閉鎖して、二酸化炭素(消火剤)で満たすことで空気中の酸素濃度を下げて消火する仕組みやわ。電気室や機械式立体駐車場、圧延機、印刷機など、水や泡で消火できへん設備が置かれた場所や、乾燥室・ボイラー室など火気を多く使う施設などにも設置されてるねん。
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神南辺町・戎島町・出島周辺など約273haを守る施設やねん(サカイタイムズ)
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