堺市の女性が語る実体験 警視庁を名乗る詐欺電話

「非公開捜査」と迫りLINEで約3時間通話 免許証写真まで要求された手口

事件・事故

サカイタイムズ

2/5/2026

情報提供者と特殊詐欺犯との実際のLINE画像|堺市のニュースならサカイタイムズ
情報提供者と特殊詐欺犯との実際のLINE画像|堺市のニュースならサカイタイムズ
海外番号から突然の着信

サカイタイムズに、堺市在住の女性から「警察を名乗る電話で詐欺被害に遭いかけた」とする情報提供が寄せられた。女性は「私は引っかからない自信がありました」としながらも、海外番号からの着信をきっかけにLINEでのビデオ通話に誘導され、口座情報や免許証の写真を送信してしまったという。その後、最寄りの警察署に相談し、詐欺である可能性が高いと説明を受けた。

女性によると、電話があったのは2026年2月3日。携帯電話には「+18753700110」から着信があった。電話に出ると相手は「警視庁捜査2課」を名乗ったという。

「女性名義の口座が犯罪に使われた」

相手は、家宅捜索で100枚以上のキャッシュカードを押収し、その中に女性名義のカードがあったと説明。口座には300万円があり、複数口座から総額5000万円が入金されていると伝えてきた。

さらに、
・女性名義で被害届を受理している
・口座は押収時に凍結した
・高知県警と合同でマネーロンダリング事件として調査中
などと話してきた。

加えて、
「非公開捜査なので公表しないよう約束してほしい」
「話した人も捜査対象になる」
と伝えられた。

LINEで26分間のビデオ通話

電話は「高知県警の担当につなぐ」と説明され、待機を指示された。以降はLINEに移り、刑事を名乗る人物との聞き取りが始まった。女性は、「犯人からの洗脳で、『人に話してはいけない、裁判や捜査の際に調書として使う』と思い、一人の状況でビデオ通話しました」という。

履歴によるとビデオ通話は54秒と2時間53分1秒の計約3時間続いた。通話中は警察手帳を見せられ、口座の有無や残高の確認が行われた。さらに検察官との面談になるとも説明された。

口座情報と免許証写真を送信

やり取りの中で女性は、
・契約している銀行口座
・通帳記入の日にちと残高
・免許証の写真
を送信してしまった。

犯人側は、
「逮捕された〇〇ナミが私から40万円で口座を買った」
「振込金額の10%を渡した」
「顔写真から私を指差している調書がある」
と説明してきた。

女性は「すべて信じてしまい、自分の立場を考えて眠れない一晩を過ごしました」と振り返っている。

警察へ相談

翌日、女性はゆうちょ銀行で手続きを行い、その後、最寄りの警察署に相談した。その時点で詐欺である可能性が高いと説明を受けて、女性は詐欺被害に遭うところだったと気づいた。そして被害は未然に防がれた。

女性の呼びかけ

女性は「突然の警察からの電話に慌てず、一旦電話を切って確認してほしい」と呼びかけている。

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