堺市が「堺ミュージアム」基本構想案 3月19日から意見募集

分散する歴史文化資源を集約し「ここに来れば堺がわかる」拠点めざすわ

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サカイタイムズ

3/21/2026

(仮称)堺ミュージアム基本構想のイメージ画像|堺市のニュースならサカイタイムズ
(仮称)堺ミュージアム基本構想のイメージ画像|堺市のニュースならサカイタイムズ
分散資源を集約する構想

堺市は3月18日、「(仮称)堺ミュージアム基本構想(案)」を公表し、3月19日から4月18日まで市民からの意見募集を始めたんよ。堺市博物館、堺 アルフォンス・ミュシャ館、ヒストリックカー、所蔵美術作品など、分散している歴史文化資源を集約し、「ここに来れば堺がわかる」施設の整備をめざしてるねん。※画像はイメージ

検討は2020年度に始まり、2023年度には「先人から受け継いだ堺の類いまれな歴史・文化を発信し、未来へ継承すること」「ミュシャ作品をはじめとした本市のコレクションや文化財を集約し、保管・展示すること」を目的に整備をめざす方針を整理。2025年度には基本構想検討懇話会を設置し、構成員の意見を踏まえて構想案をまとめたわ。

背景には、1980年開館の堺市博物館が40年以上を経て老朽化していることに加え、政令指定都市への移行、百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録、人口減少と高齢化、交流人口の増加の必要性、インバウンドや外国人市民の増加、デジタル技術の進展、市民の歴史文化への関心の高まりなどがあるんよ。堺市基本計画2030でも、博物館やミュシャ館などの機能を集約し、歴史文化の継承・発信・連携の拠点となる「(仮称)堺ミュージアム」の整備を推進すると位置づけてるねん。

各施設にある課題

堺市博物館は、考古・歴史・美術・民俗の各分野の学芸員を置き、大阪南部の中核的博物館として活動してきてん。一方で、約2万点の所蔵資料を抱えながら、施設・設備の老朽化や収蔵環境の不足が課題。展示は改修の積み重ねで分かりにくくなり、文字中心で体験型展示が乏しい点も課題に挙げられてるんよ。

堺 アルフォンス・ミュシャ館は、美術を専門とする学芸員を配置し、約520点の所蔵作品を管理しているが、建物自体に温湿度管理機能がなく、美術品展示に最適な環境とは言い難いんよ。コレクションの約3割は大阪市内の美術品倉庫などに保管され、展示室は2フロアに分断されてるねん。さらに、堺観光戦略が定める四つの重点エリアから外れており、相互移動に課題があるとしてるんやわ。

ヒストリックカーは1920年代後半から80年代前半のドイツ製BMWを中心に、堺市が50台を保有するが、常設展示施設がないねん。所蔵美術作品も常設展示の場がなく、多くを大阪市内の美術倉庫に保管してるんよ。加えて、博物館、ミュシャ館、ヒストリックカー、文化財課分室、町家歴史館で運営・管理主体が分かれていることも、再編の背景になってるねん。

新施設で想定する役割

構想案では、新施設を単なる展示施設にとどめず、調査研究、収集・保管・保全、企画・特別展示、教育普及、市民参画・交流、観光・集客、無形文化遺産の連携・発信まで担う施設として描いてるねん。ミュージアムショップやカフェ・レストラン、観光や市内周遊の情報を提供するエリア、ボランティア活動に必要な諸室も想定してるんよ。

展示では、堺の全体的な歴史・文化が分かる構成に加え、ユニバーサル展示、感情や感覚に訴える展示、対話型・双方向の展示、市内外の博物館・美術館などと連携した展示を掲げたんやわ。デジタル技術の活用やオンライン体験の提供、バーチャル展示空間の構築も盛り込んでるねん。

また、市政モニターアンケートでは、博物館や美術館に「関心がある」「やや関心がある」と答えた人が計78.6%。堺の歴史・文化では古墳時代が53.0%で最も高く、次いで江戸時代31.8%、室町・安土桃山時代30.6%。新施設に期待する展示では「直接触れるなどの体験・体感ができる展示」48.5%、「VRやAR等の最新映像技術を用いた展示」41.9%が上位で、サービス面では「ミュージアムカフェ・レストラン」41.9%、「休憩スペース」36.5%、「堺の観光・食事等を紹介するコーナー」36.5%、「オンラインでのチケット予約」35.9%が目立ってるねん。

立地と今後の検討

整備予定地は、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の主要な構成資産である仁徳天皇陵古墳の周辺が最適とし、まず拠点施設で堺の全体像を示したうえで、世界遺産エリアや環濠エリアなど市内各地への周遊につなげる構想を示してるわ。

施設の詳細は今後策定する「堺ミュージアム基本計画」で示すとしており、建設・管理手法は直営、指定管理者制度、PFIなどを比較検討するんよ。中央図書館センター機能や公文書館機能との複合化も視野に入れてるねん。あわせて、未来へ継承すべき資料を安全に管理するため、登録博物館と公開承認施設の双方をめざす方針も盛り込んだんやわ。質の高い博物館活動を継続するため、学芸員など専門職員の配置や、外部人材、ボランティアの育成も検討課題としてるんよ。

応募方法

意見募集は4月18日までで、郵送は同日消印有効。提出は郵送、窓口持参、ファクス、メール、堺市電子申請システムで受け付け。口頭では受け付けへんで。閲覧・配布は3月19日から、市政情報センター、各区役所市政情報コーナー、各図書館、堺市博物館で行い、市ホームページでも見ることができるんよ。資料は本編、資料編、概要版の3種類が公開されてるわ。

公式HP:(仮称)堺ミュージアム基本構想(案)に対するご意見を募集します
https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/hakubutsukan/nyusatsu/sakaimuseumkousou.html

提出された意見は整理集約し、市の考え方とあわせて後日公表。個別回答は行わず、個人情報は公表しない。

募集期間
2026年3月19日から4月18日まで

提出方法

○郵送の場合:〒590-0802 堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁大仙公園内 堺市博物館学芸課あて

○窓口持参の場合:堺市博物館(学芸課)

○ファックスの場合:072-245-6263

○電子メールの場合:hakugaku@city.sakai.lg.jp

○堺市ホームページのパブリックコメント意見募集フォーム(電子申請システム

意見提出様式(参考様式)

PDF版(PDF:256KB)
Word版(ワード:64KB)

詳細:https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/hakubutsukan/nyusatsu/sakaimuseumkousou.html

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