堺市、8月補正予算案11億6119万7千円 学校工事や自転車整備など

登美丘西小はアスベスト除去範囲拡大で3200万円増やで

政治・行政
サカイタイムズ
堺市役所の外観

8月17日に補正予算案を提出

堺市は、2026年度8月補正予算案を8月17日の市議会定例会に提出するんよ。

物価高騰の影響を受ける市民や事業者への支援を盛り込んだ「その1」は2億6435万9千円。児童扶養手当受給世帯へのギフト券、生活困窮者やこども食堂、農業者、中小企業者への支援を行うわ。

「その2」は全会計で8億9683万8千円。このうち一般会計は2億8657万9千円で、生活保護費の追加支給業務、学校施設工事、自転車通行環境整備などを盛り込む。介護保険事業特別会計は6億893万1千円、水道事業会計は132万8千円となるで。「その1」と「その2」を合わせた補正額は11億6119万7千円となる。

その2ではこのほか、国の生活保護基準引き下げを違法とした最高裁判決を受けた追加支給業務などに7748万8千円、介護給付費の国庫負担金などの還付に5億9447万2千円を計上しているわ。

登美丘西小、アスベスト除去範囲拡大

教育関係では、登美丘西小学校の校舎減築ほか工事について、アスベストの除去範囲が拡大したことなどから3200万円を増額するんよ。

財源は市債3040万円と一般財源160万円。補正予算資料では「アスベスト除去範囲の拡大等に伴う工事費の増加」としているで。

一方、三国丘中学校の校舎改築工事では、インフレスライドに伴い1億700万円を増額。財源は市債8020万円、一般財源2680万円やわ。さらに2026~30年度の債務負担行為として限度額2300万円を設定。

堺市内ではアスベストを巡る対応も

堺市内では今年4月、大阪府が府立金岡高校でのアスベスト検出について公表してるんよ。

同校では2022年12月に視聴覚室で空気1リットル当たり0.057本、2025年11月には特別教室棟4階の廊下で0.51本のアスベストを検出。2025年の検出後に換気と再測定を行い、検出下限値未満となったことを確認したが、過去の検証報告書に定めた対応が行われていなかったことから、特別教室棟4階を立入禁止とし、清掃や毎月の空気環境測定などを進めてるねん。

大阪府は0.51本について、環境省が示す日常生活でも検出されるレベルに近く、過去の検証では健康面での経過観察などが必要ないと判断できる健康リスクのレベルと評価されているとしているわ。

堺市でも、2016年に市が発注した北部地域整備事務所の外壁改修工事で、煙突のアスベスト断熱材が飛散し、隣接する保育園の利用者、市職員、周辺住民がばく露する事象が発生。

市は2021年に検証報告書をまとめ、健康リスクは対策が必要と判断される水準を大きく下回ると評価したで。

こうしたアスベストを巡る事例や対応が市内でも続く中、今回の補正予算案では、登美丘西小学校のアスベスト除去範囲拡大に伴う工事費の増額が盛り込まれたわ。

自転車通行環境整備を前倒し

自転車通行環境整備事業には5400万円を計上するんよ。

2026年4月の改正道路交通法を踏まえ、国費を活用して路面標示など安全な自転車通行環境の整備を前倒しで進めるわ。財源は国費2671万円、市債2440万円、一般財源289万円。2026~27年度の債務負担行為として限度額8100万円も設定するで。

補正予算資料では、具体的にどの道路や区間を整備するかは示されていない。

消防車両、入札不調で年度内納品困難

消防車両の購入では入札不調があり、年度内の納品が困難になったとして、現計予算を1799万9千円減額するんよ。

あわせて2026~27年度の債務負担行為として限度額1800万円を設定するわ。

消防車両では別に、法令改正に伴う安全基準への対応で消防ポンプ車などの仕様を変更するため、限度額2500万円の債務負担行為も設定するわ。

銅価格高騰、水道メーターにも影響

水道事業では、銅価格の高騰などを受け、水道メーターの購入に係る「たな卸資産購入限度額」を4900万円増額するんよ。

これは支出に関する補正ではないため、8億9683万8千円の補正額には含まれていないで。

このほか、国の労務単価改定に伴う水道メーター取替などの業務委託費として132万8千円を増額し、2026~28年度の債務負担行為として限度額400万円を設定するわ。

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