書道展に773人、校長は署名を拒否 サカイタイムズに届いた二つの声

―― 編集長コラム 第17回 ――

連載・コラム
サカイタイムズ
2026年7月4日(アメリカの独立記念日)でのニューヨークの花火
2026年7月4日(アメリカの独立記念日)でのニューヨークの花火

ニューヨークから堺へ

サカイタイムズを始めて約1年半。初期段階からサカイタイムズを知る人から、「堺からだと思っていました。ニューヨークからだとは知りませんでした」と、最近になって連絡が来ました。

だから冒頭の写真は、ニューヨークの7月4日の花火としました。堺での夏祭りの記事が続いていることもあり、サカイタイムズのHome画面を彩るものとお考えください。

サカイタイムズで堺市のニュース配信を続けていると、いろいろな方面から声が届きます。喜びも、怒りもあります。

まずは喜びのほうから。

知られていない実力を記事に

日本書画共創協会展の様子
日本書画共創協会展 画像提供:日本書画共創協会

今年6月29日、日本書画共創協会が堺市立文化館ギャラリー(堺 アルフォンス・ミュシャ館)で「第4回 日本書画共創協会展」を開催するという情報が入りました。

日本書画共創協会が日本書画共創協会展……と漢字だらけになると、人は読まないものです。ただ、私は飛ばし読みが“得意”なほうなので、読み進めると、堺市を拠点に活動する書道家・桔梗(ききょう)さんの個展もある、と書かれていました。

おそらく、ご自身が協会の会長だからなのでしょう。メインは一般の方の展示で、書道家・桔梗さんの個展や、万博で揮毫した大型の書を展示することは控えめに、丁寧に書かれていました。

こういう素材を料理するのが編集者です。

どう料理するかは、どこに焦点を当てるかだけではありません。いつ配信するのか、足りない要素は何か、と考え、最終的にお皿に載った料理が記事になります。

書道展の記事に加え、桔梗さん本人へのインタビュー記事も制作し、ニュースレターにも選んで配信しました。

ここまでした理由は、実力は十分にあるのに、「ただ単に堺の人たちに知られていない」と感じたためでした。

その後、日本書画共創協会から、「来場者は例年の約1.5倍となる773人で、サカイタイムズを見て訪れた人もいた。書道展が初めてという来場者も多かった」との連絡をいただきました。

喜ばしいことです。展覧会終了後に送られてきた写真からも、盛況ぶりが伝わってきました。

署名を受け取らない校長

次は、怒り。

要点だけ書くと、以下の通りです。

堺市内のとある公立中学校で、来年度以降の「宿泊学習」を廃止し、宿泊行事を修学旅行のみとする方針が示されました。その中学の校長だよりに「R8年度の新入生から宿泊学習は修学旅行のみとします」の一文だけが掲載されていたのです。

物価高などを理由とする口頭説明がどこかであったとの話も伝わっていましたが、誰に、いつ説明されたのかは確認できず、生徒や保護者への詳しい説明は行われていませんでした。

生徒らは宿泊学習の継続を求める署名を集めましたが、校長は提出された署名の受け取りを拒否しました。学校行事の変更で直接影響を受ける生徒の意思表示を受け止めなかった対応が問題となり、教育委員会に対応を求める事態となっています。

つまり、「署名すら受け取らない校長がいる」と、サカイタイムズに相談があった形です。

こうした場合、きちんと裏取りをしたうえで、校長の実名を出して報じることに、サカイタイムズとして何ら躊躇はありません。ただし、影響は校長だけでなく、告発者にも及びます。なるべく事を荒立てずに終わってもらいたいと考えています。

少子化が、さまざまなところに影響を及ぼすことは理解できます。だから保護者側も、「今まで受けられていたサービスがなくなるのはひどい」という論調は悪手だと思います。

もしそれがまかり通るのであれば、一度決まったことはやめられないシステムとなり、行政は何も新しいことができなくなるからです。今後は0か100、白か黒ではなく、互いに歩み寄ることが必要なのでしょう。

ただ、校長が署名を受け取らないという事態は、堺市が行政として注目すべき問題です。

なぜなら堺市は現在、外部から民間校長を募集しており、求める人物像には、「堺が進める『新たな学校のあり方』を理解した人」とあるからです。

児童生徒が自分に関わることについて意見を表明する機会を確保し、その意見を尊重するという考え方に照らしても、校長が署名を受け取らなかった対応には疑問が残ります。

それは、堺が進める「新たな学校のあり方」を理解した校長ではないはずだからです。もしかすると、そんな校長が堺にいるから外部登用をするのかもしれませんが。

堺市HP:令和9年度 堺市立学校任期付管理職(校長)を公募します。

普通に対応できないのか

個人的には、今回の事案から、堺が穏やかな海に見えて、その海中では激しく渦巻いているようにも感じました。

普通にできないものなのでしょうか。

ここでいう普通とは、人として普通に対応できないのか、という意味です。

何も慇懃になる必要はありません。へりくだる必要もなければ、偉そうな態度や尊大な口調で対応する必要もありません。互いに人として対等な関係で接するということです。サカイタイムズでは、常にそこを心がけています。

サカイタイムズが一石を投じる前に、これ以上こじれることがないよう願っています。

10月、堺東でオフ会を

ニューヨークのイベント会場

さて、突然ですが、10月上旬に10日間ほど大阪・堺に滞在することになりました。

そして堺東あたりで、サカイタイムズのオフ会を開催したいと考えています。サカイタイムズの読者であれば誰でも参加できる、交流会のようなものです。

もちろん私も出席しますので、気軽に声をかけられる会にする予定です。

今のところ考えているお店のイメージは、ふらっと立ち寄れる場所にあり、別会計で、短い時間でも一人ずつ会計を済ませられ、休日の15時からでも開いているお店です。

どれだけの人が集まるかは分からないので、混み合えば立食でも構わないお店であれば、なお良いのかもしれません。ニューヨークでいうと、路面にあるBarのようなところ、といった感じです。

予定日は10月4日(日)です。自薦、他薦でも構いません。おすすめがあれば、以下のメールアドレスに情報をお送りください。

サカイタイムズ編集部:info@sakai-times.com

楽しい会にしましょう!

2026年8月1日(日本時間)
サカイタイムズ 編集長
笹野 大輔

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