堺の中尾食品工業、「菊松こんにゃく」を刷新 創業100年目、全国販売は2027年春から

広島県産有機こんにゃく芋と伝統の木灰製法 水洗いだけで刺身にもなるわ

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「広島県産有機生芋100% 菊松[板]こんにゃく」と「広島県産有機生芋100% 菊松[糸]こんにゃく」
広島県産有機生芋100% 菊松[板]こんにゃく」と「広島県産有機生芋100% 菊松[糸]こんにゃく

100年目に看板商品を刷新

堺市西区草部の中尾食品工業が9月10日、創業100年目の節目に、看板商品「菊松こんにゃく」の板こんにゃくと糸こんにゃくのパッケージを刷新したんよ。全国の店頭では2027年春から順次販売するで。

同商品は、原料に広島県産の有機栽培こんにゃく芋を使用し、一般的なこんにゃくで使われる石灰岩由来の凝固剤は使わない。農薬を使用していない京都府産の間伐材を自社で燃やして作った「木灰(もくばい)」の上澄み「アク水」を主体に、ホタテ貝殻由来のカルシウムを併用して固めるねん。

この製法によって、こんにゃく特有の臭みやえぐみが極めて少なく、水洗いするだけで加熱せず、刺身としてそのまま食べることもできるという。

同社は1927年創業。今回、創業記念日の9月10日に合わせて100年目を迎える節目として、看板商品のパッケージを新しくしたで。

「本物を」と三代目が開発

「菊松こんにゃく」は、三代目の中尾康司さんが、得意先から寄せられた「本物のこんにゃくを造ってほしい」という要望を受け、試行錯誤を重ねて完成させたんよ。初代の創業、二代目の事業拡大、三代目の技術確立を経て、現在は四代目がその味を受け継いでるねん。

商品自体にも厚みを持たせたわ。手作りの分厚いこんにゃくを求める消費者の姿から着想し、口に入れたときの歯切れの良さと、噛むほどに広がるこんにゃく本来の風味を引き出すことを狙ったで。

間伐材を燃やし「アク水」に

「菊松こんにゃく」の大きな特徴が、伝統的な木灰を使った製法にあるんよ。使うのは、広島県産の有機栽培こんにゃく芋と、農薬を使用していない京都府産の間伐材。一般的なこんにゃくに使われる石灰岩由来の凝固剤を使わず、間伐材を自社で燃やして木灰を作るわ。

その木灰から得た上澄みの「アク水」を凝固の主体とし、ホタテ貝殻由来のカルシウムを併用してこんにゃくを固める。独特の臭みやえぐみが極めて少ないため、水洗いだけで生のまま刺身として食べられるという。

題字は書家・長谷川耕史さん

新パッケージの「菊松」の題字は、日本書鏡院三代目会長の書家・長谷川耕史さんが手掛けたんよ。長谷川さんは、G7伊勢志摩サミットでも振る舞われた日本酒「作(ざく)」の題字や、防衛装備庁の看板なども手掛けてるねん。

デザインには創業者・中尾菊松の名前から、「菊」と「松」を取り入れたわ。菊は長寿、松は寒い冬でも色褪せない生命力を象徴するものとして組み合わせたで。ベースには「ジャパン・ブルー」とも呼ばれる深い藍色を採用し、「菊松」の題字を黄金色で配置したわ。

売り場では縦置きできる形に

新パッケージでは、従来の「菊松こんにゃく」より厚みを持たせたサイズ設計を採用したんよ。平積みになりやすいこんにゃく売り場でも商品を自立させ、縦向きに陳列できるようにしたわ。

刷新する商品は「広島県産有機生芋100% 菊松[板]こんにゃく」と「広島県産有機生芋100% 菊松[糸]こんにゃく」の2種類。9月10日を公式リリース日とし、一般店舗での販売や消費者への提供は2027年春ごろからを予定してるで。

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