見て、聞いて、実際に体験
堺区宿院町西のさかい利晶の杜で9月26日(土)、子ども向け公演「こどものためのはじめての文楽」が開かれるんよ。人形浄瑠璃文楽の短い演目を鑑賞したあと、物語を語る太夫(たゆう)、三味線、人形の役割をクイズを交えて学び、後半には子どもたちが実際にそれぞれを体験するで。主催は「義太夫節を勉強する会」。
男役と女役、2つの演目
当日は「雅楽之介の注進(うたのすけのちゅうしん)」と「お染のクドキ(おそめのくどき)」の2つを上演するで。
「雅楽之介の注進」は、若い男性が主君の危機を知らせに来る場面で、男役人形の力強い動きが特徴。「お染のクドキ」は、恋人を追ってきた商家の娘・お染が自分の思いを伝える場面で、女役人形のしなやかな動きを見せるわ。対照的な2つの場面を短く取り上げ、文楽の人形が人物や感情をどのように表現するのかを伝えるねん。
声や音、人形の動きから考える
演目の間には、出演者が約50分かけて太夫、三味線、人形の役割を解説。出演者が一方的に説明する形式ではなく、子どもたちにクイズ形式で答えてもらいながら、文楽の仕組みや表現方法を伝えるわ。
物語を語る太夫の解説では、文章を使わず「アー」という声だけで、悲しい、怒っている、うれしいといった感情を表現するで。三味線では、いくつかの景色を見たあとに演奏を聞き、その音がどの場面を表しているのかを考えるねん。人形では、動きからどんな気持ちを表しているのかを考えるほか、通常は3人で1体を動かす文楽人形を1人や2人だけで動かした場合に、見え方がどう変わるのかも実演するわ。
休憩後は約60分の体験時間を設け、子どもたちが太夫、三味線、人形を順番に体験。声、音、人形の操作という異なる方法を使い、登場人物の気持ちをどう表現するのかに触れるで。
和の空間で文楽を間近に
出演する太夫の豊竹靖太夫さんは、以前にもさかい利晶の杜で、人形を使わず太夫と三味線で演じる素浄瑠璃の公演を行ったんよ。
豊竹さんはその際、さかい利晶の杜が現代の建物の中にありながら「よくあるホールの中にある和室とは違う、和の空間を充分に感じられる」と感じたという。大きなホールとは違う空間で古典芸能の文楽を体感するのに適していると考え、今回も同施設の茶室を会場に選んだわ。
今回の公演は「令和8年度堺市文化芸術活動応援補助金」の採択事業。豊竹さんによると、子ども向け公演は入場料を高く設定することが難しく、経費面から企画自体をためらうこともあるという。補助制度を利用できることも、堺で今回の公演を開く理由の一つになったんよ。
文楽座の6人が出演
出演するのは、人形浄瑠璃文楽座で活動する太夫、三味線、人形遣いの6人。国立劇場、国立文楽劇場や文楽協会の主催公演などにも年間を通して出演してるねん。
- 太夫:豊竹靖太夫(とよたけ・やすたゆう)さん
- 三味線:鶴澤清公(つるさわ・せいこう)さん
- 三味線:鶴澤藤之亮(つるさわ・とうのすけ)さん
- 人形:吉田簑悠(よしだ・みのひさ)さん
- 人形:桐竹勘昇(きりたけ・かんしょう)さん
- 人形:吉田一大(よしだ・いちひろ)さん
参加は主に小学生以上を対象とするが、未就園児から参加できるんよ。定員は大人を含め50人。料金は高校生まで500円、大学生・大人1500円、未就学児は無料やで。付き添いの大人も有料で、大人は体験には参加できない。
申し込みは9月23日(水)まで。空きがある場合は当日まで受け付けるわ。
- 会場:さかい利晶の杜(堺市堺区宿院町西2丁1-1)
- 日時:9月26日(土)13時~15時15分
- 対象:主に小学生以上(未就園児から参加可)
- 定員:50人(大人を含む)
- 料金:未就学児無料、高校生まで500円、大学生・大人1500円
- 申込締切:9月23日(水)※空きがある場合は当日まで受付
- 問い合わせ:義太夫節を勉強する会
- 電話:050-3161-7351
- メール:gidabensuru@gmail.com
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